〜由来や歴史、開発経緯など〜
「黒曜」について
黒曜は、2017年のモリサワ新書体として登場しました。見出し用に作成されており、何よりも大胆な筆使いが特徴です。無骨で力強いイメージを表現したい場面には特に適しています。 “書” の分野のアーティスティックな雰囲気もあり、個性的でクセの強い印象を与えるフォントです。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「黒曜」の特徴
黒曜の「はね」や「はらい」には、独特な勢いがあります。まさに筆と墨で書かれたような文字で、こだわりの強さを感じさせます。題字などの大見出しをはじめ、昔話のような歴史的な表現、看板、年賀状などでも映えやすいフォントです。
線画の太い部分と細い部分の差が激しく、全体的にはたっぷりとした「黒み」がありながらもコントラストが生まれています。 “和” の雰囲気が強く、和紙と組み合わせるデザインなども効果的です。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
作例では、文字を背後のイラストやテクスチャと馴染ませることで、“筆” で書いた文字”の雰囲気をさらに強調しました。書道の雰囲気、和紙の雰囲気が演出されてアナログな質感が表現できています。このような書道、筆文字系のフォントには欠かせないテクニックとして覚えておくと良いと思います。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「黒曜」 |
●書体の分類: | 「デザイン書体」 |
●カテゴリ: | 「力強い」 |
- よく使われるシーン
タイトル・見出し、商品パッケージ、ロゴ、ラベル、看板、サイン、ディスプレイ広告
〜書体スペックや収録製品〜
「黒曜」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue