〜由来や歴史、開発経緯など〜
「ラピスメルト」について
ラピスメルトは、2022年にリリースされたフォントです。直線のみで構成されたシンプルな設計のラピスエッジをもとに、丸ゴシック系のデザイン書体として開発されました。ラピスエッジのコンセプトを踏襲しつつ、角に丸みを持たせ、かな文字も自然な骨格へとアレンジされています。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「ラピスメルト」の特徴
ラピスメルトの線画の交差部分には、墨だまりのような処理が施されています。「メルト」の名前の通り、まるで文字が溶け始めているかのような雰囲気のフォントです。
それがやわらかなイメージにつながり、カーブのない幾何学的な骨格であることも相まって、電子的なコンテンツをやさしく伝える目的で特に活用されます。ウエイトごとに字幅が異なるのも特徴で、作例の「改」のつくりや「糸」など一部の文字では個性的な字形が採用されています。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
作例はヨーグルトのパッケージのデザインであるため、滑らかさ、粘度、垂れている感じを表現するためにラピスメルトを採用しました。特に「溶ける」というイメージがキーポイントになるデザインでは、とても使いやすいフォントではないかと思います。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「ラピスメルト」 |
●書体の分類: | 「デザイン書体」 |
●カテゴリ: | 「楽しい」「派手」「スタイリッシュ」 |
- よく使われるシーン
タイトル・見出し、商品パッケージ、ロゴ、ラベル、POP、WEB、バナー、スマートデバイスの画面
〜書体スペックや収録製品〜
「ラピスメルト」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.11.13 Mon