第2回 Apollo(パブリックアルファ版)がいよいよ登場!その数々の機能を見てみよう(1)
誕生してからその進化を止めることなく、ますます成長するWebの世界。最新WEBテクノロジー研究室では、まさに最新の技術を使ったさまざまなテクニックを紹介する。この技術を身につけ、あなたのWebサイトをより進化させよう。
(制作・文:松岡 清一 NRIネットワークコミュニケーションズ株式会社)
■注意事項
※本記事は、Apolloパブリックアルファ版(2007年4月18日現在)を基に作成しております。そのため、機能など今後変更する可能性がございますので、あらかじめご了承ください。
2007年3月19日「Apollo」の最初のパブリックアルファ版の提供が開始された(「Adobe Labs」)。2006年10月末に米国ラスベガスで開催された「Adobe Max 2006」での発表から約5カ月後のリリースであり、Web上のRIA(Rich Internet Application)技術をデスクトップに拡大する開発プラットフォームとして期待される。今回はApolloパブリックアルファ版の機能を紹介していこう。
1 Apolloとは何か?
「Apollo」とは、Apolloアプリケーション実行環境(ランタイム)の開発コードネームである。Flash、HTML、Ajax、Flexなどの知識を使って、Webブラウザがなくてもデスクトップ上で動作するRIAの開発も可能だ。
また、OSに依存しないクロスプラットフォームの開発環境であり、FlashやPDF、HTMLなどで開発されたコンテンツを、統一された実行環境で提供できるのも特徴のひとつだ。ウインドウ自体をデザインでき、快適でスムーズな操作性を提供できる。また、ローカルファイルにデータを保存できるため、オフラインで作業した内容をオンライン時にサーバ上で更新するといった、より柔軟でパワフルなデスクトップRIAを開発できる。
これまでFlashやDreamweaver、Flexなど、Webブラウザを前提とする開発環境を提供してきた米Adobe Systems社が、デスクトップアプリケーションにまで対象範囲を拡張することで、新たなクリエイティブの登場が期待できる【1】、【2】。

【1】「yourminis.com Desktop Widgets」
Apollo用のウィジェット。天気やFlickr、YouTubeなどをデスクトップ上に配置できる
Apollo用のウィジェット。天気やFlickr、YouTubeなどをデスクトップ上に配置できる

【2】「Finetune Desktop」
プレイリストをカスタマイズし、音楽を聴くことができるApolloアプリケーション
プレイリストをカスタマイズし、音楽を聴くことができるApolloアプリケーション
2 Apolloアプリケーション制作の準備をしよう
Apolloコンテンツを閲覧・制作できる環境を用意しよう。「Adobe Labs」にあるApolloのページから 、「Apollo Runtime」のページに入り、Windows版かMacintosh版のどちらかを選択してダウンロードして、インストールする。
次に後述のサンプル制作で必要となるため、同様にApolloのページから「Documentations and Samples」をダウンロードしておこう。 また、Apolloアプリケーションの開発には「Adobe Flex Builder 2.0.1」もしくは「Apollo SDK」のどちらかを使う。
今回は前者を使用するため、「Adobe Flex Builder 2.0.1 英語版(30日間無償体験版)」と追加の機能拡張である「Apollo Extensions for Flex Builder 2.0.1」のインストールが必要となる。これらのダウンロードにはメンバー登録が求められるので、画面に従って進めていく。
また、本稿執筆時点では、ApolloがFlex Builderの日本語版に未対応であるため、すでに日本語版をインストールしている場合は、アンインストールしてから、改めて英語版をインストールしよう。無事にインストールが完了したらFlex Builderを起動する。メニューの下にある左端のアイコン「NEW」を押すと、別ウインドウが開き、新規プロジェクトに「Apollo Project」が表示される【3】。

【3】「Adobe Labs」から、「Apollo Runtime」、「Adobe Flex Builder 2.0.1 英語版(30日間無償体験版)」、「Apollo Extensions for Flex Builder 2.0.1」をそれぞれダウンロードし、インストールする
3 パブリックアルファ版の現状
2007年3月19日配布のApolloパブリックアルファ版には、右図のように11の機能が提供されている。今後の計画では、これらの機能に加えて「ドラッグ&ドロップ、カット&ペースト」、「PDFサポート」などの機能追加が検討されているという【4】。
次項では、現在パブリックアルファ版で配布されている11の機能について、実際のサンプルを見ながら紹介していく。
- ローカルファイルにアクセスするためのAPI
- Flash Player 9のすべての機能
- ウインドウAPI
- Flashに含まれるHTMLアプリケーション
- FlashなしのHTMLベースアプリケーション
- ActionScriptとJavaScriptブリッジ機能
- OSに依存しないアイコンの設定機能
- 部分的なマルチウインドウ機能
- ネットワーク検知のためのAPI
- アプリケーション更新のためのAPI
- フルスクリーンサポート
【4】Apolloパブリックアルファ版で提供されている11の機能





