注目企業のブランドデザインに迫る
第2回:ラフォーレ原宿
引き続き、ラフォーレ原宿の取り組みに注目。
第2話では変わり 続けるロゴデザインにフォーカスする。
第2話
仮の姿のままのロゴデザイン
──「ラフォーレ」というネーミングはどう生まれたものでしょうか。
●当時原宿商店会の名称がシャンゼリゼ商会となっていたことから、フランス語で「森」を意味するラフォーレという名称をつけました。今となっては確認できないのですが、噂ではフランス語による館内放送があった時期もあるそうです(笑)。
──現在のラフォーレ原宿のロゴについてお話を聞かせていただけますか。
●ラフォーレ原宿のロゴはまだ仮の姿なんです。正式なロゴはありません。これは創立のとき、当時のトップの判断で、そのときの広告をデザインするクリエイターの提案に合わせてロゴは七変化させてもいいと決められました。一応「ロゴをください」といわれたときのために、なんとなく伝わってきたロゴデータはありますけどね。

公式ロゴ。その時々のビジュアルの世界観をくずさない範囲であれば意匠が変更されることが許されている
──そのロゴはどなたが作られたものでしょうか。
●各年代の時代性に合わせ、大貫卓也さんや古平正義さんが少しずつ整えて、今の形になっています。最後に手を加えられたのは、古平正義さんですね。
──一般的には常にロゴが変化することは、ありえない話ですよね。
●そこが面白いところです。それぞれのクリエイティブが創る世界感を、ラフォーレ原宿のロゴが邪魔してしまう、というようなことにはしたくないと考えています。

ビジュアルによって変化し続けてきたラフォーレ原宿のロゴ。これを手がけたデザイナーは大貫卓也氏
ちなみに、最近ロゴが自由に使われた例を上げると、博報堂のアートディレクター長嶋りかこさんが手がけた広告。ラフォーレのロゴが天地反転してます。そこで表現されている世界観も、ひっくり返っているものなんです。普通なら「ロゴをいじるとはなにごとだ」と思われるでしょうけど、ほかでは見られない広告表現もラフォーレ原宿らしださと思います。

天地が反転しているロゴ。通常ではありえない刺激的な表現。これを手がけたデザイナーは長嶋りかこ氏
第3話では「セオリーを拒む広告展開」をお送りします。



