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Hootsuiteで複数のTwitterアカウントを管理 - Webサイト制作最新トレンドの傾向と対策

2024.4.25 THU

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Webサイト制作最新トレンドの傾向と対策

Webアプリ・リッチコンテンツ 3-04
Hootsuiteで複数のTwitterアカウントを管理

企業でTwitterをプロモーションなどに利用する場合、ブランドや商品ごとにアカウントを分けることも多いだろう。複数アカウントを管理する際に便利なのがHootsuiteだ。広報や効果測定で威力を発揮するツールだが、Webアプリケーションの大きな可能性を感じられるはずだ。

制作・文/白木達也(アローグ・プランニングス)、飯塚まり子

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Hootsuiteとは

Twitterを情報発信やコミュニケーションツールとして活用している企業やクリエイターは少なくない。しかし、Twitterオフィシャルサイトだと、通常はタイムラインが表示されるのみで、自分宛のダイレクトメッセージ(DM)やリプライ(@)を確認するためには別画面に切り替えるなど手間がかかってしまう。また、部署別や商品ブランド別にアカウントを管理している場合には、ログアウト・ログインを何度も繰り返す羽目になり、さらにFacebook、mixiなどでも同様の企業アカウント展開をしていれば、その煩雑さは倍増する。

そんなSNSのアカウント管理が抱える問題を一挙に解消するのが、Hootsuiteというウェブアプリケーションである【01】。

複数のタイムラインを一覧表示

Hootsuiteは、アカウントがフォローしているツイートのタイムライン、自アカウントのツイート、DM、@という自分のTwitterアカウントを構成する4つのコンテンツを一覧的に表示することができる【02】。さらに、指定したキーワード(3つまで)を含むツイートを自動で検索してタイムラインを生成してくれる機能として「Keyword Tracking」がある。これは、新製品の発表直後にTwitterユーザの反応を見たり、商品名を指定して口コミを自動で確認したり、という使い方に便利である。

【03】は、「html5」というキーワードを指定してタイムラインを生成した場合のサンプルである。このようなタイムラインが、自分のHootsuiteアカウントに並行して表示できる、というわけだ。

【01】Hootsuiteの初期画面。ID、パスワード、メールアドレスによってHootsuite独自のアカウントを取得する。
【01】Hootsuiteの初期画面。ID、パスワード、メールアドレスによってHootsuite独自のアカウントを取得する。

【02】自分のTwitterアカウントを登録して、4つのストリームを同時に表示した画面。左から順に、フォローしているTweetのタイムライン、自分のTweetのタイムライン、自分に対するリプライのタイムライン、ダイレクトメッセージの一覧、という4つのカテゴリが同時に確認できる。
【02】自分のTwitterアカウントを登録して、4つのストリームを同時に表示した画面。左から順に、フォローしているTweetのタイムライン、自分のTweetのタイムライン、自分に対するリプライのタイムライン、ダイレクトメッセージの一覧、という4つのカテゴリが同時に確認できる。

【03】TwitterだけでなくFacebookのアクセスデータもHootsuiteに取り込むことができる。
【03】TwitterだけでなくFacebookのアクセスデータもHootsuiteに取り込むことができる。


自動ツイート機能「Send Later」

例えば、決められた時間にツイートしなければならない場合などには、指定した時間に自動でツイートしてくれる「Send Later」という機能が便利だ。

発言用ウインドウの中のカレンダー【04】をクリックすると、発言したい時間を指定する画面が出てくるので、希望する日時に予約することができる【05】。

さらに、特定のWebサイトにフォロワーを誘導したい場合には、「Shrink It」で短縮させたURLをツイートに貼り付けておけば、そのURLがクリックされた回数をカウントしてくれるため、簡単な効果測定に使うこともできる。

【04】Hootsuiteのメッセージ投稿欄。テキストを入れて投稿先(TwitterやFacebookなど)を選ぶと、複数のサイトに同時に投稿できる。
【04】Hootsuiteのメッセージ投稿欄。テキストを入れて投稿先(TwitterやFacebookなど)を選ぶと、複数のサイトに同時に投稿できる。


【05】ChromeウェブストアでのRead Later Fastの画面。タブの一覧画面の様子がわかる。
【05】メッセージ投稿欄でカレンダーアイコンをクリックすると、詳細な時間設定が可能なウインドウが開く。ここで投稿日時を予約することができる。


アクセス解析を利用して効果的なプロモーションを

単にTwitterクライアントとして紹介されることの多いHootsuiteだが、mixiやFacebookのクライアントとしても充分な機能を持っている。

紙面の関係で詳しく紹介することはできないが、いずれも企業アカウントやビジネスのためのSNSアカウント運用には有益なものが多い。

Facebookのアクセス解析【06】では、自分のアカウントの新しいファン、性別・年齢などの統計、ページへのコメント総数などが簡単に確認できる。

導入は、Hootsuiteの画面で左のメニューアイコンからグラフのマークの「分析」を選ぶだけ。これでFacebook InsightsのデータにHootsuiteからアクセスできる【07】。

これらの情報を有効に活用すれば、かなり効果的なプロモーションが可能となるだろう。

何よりリアルタイムの情報が入手できるのは、大きな利点と言える。

また、これらの統計資料からCSVファイルを生成することもできる。このような機能を合理的に組み合わせれば、TwitterのフォロワーやFacebookのファンだけではなく、自社サイトの閲覧者に対してもカスタマーロイヤリティを向上させ、ユーザーを増やす効果的なプロモーションにつなげることも可能だろう。

【06】Hootsuiteのアクセス解析の例。ワンストップでこうしたデータを確認できるのは便利だ。
【06】Hootsuiteのアクセス解析の例。ワンストップでこうしたデータを確認できるのは便利だ。

【07】Facebookのアクセスデータを、Insightを用いて分析し、Hootsuiteに取り込むことができる。
【07】Facebookのアクセスデータを、Insightを用いて分析し、Hootsuiteに取り込むことができる。


ほかのアプリの組み込み

HootsuiteはWebアプリケーションではあるが、さらに別のWebアプリケーションを追加することができる。たとえばYouTubeアプリをインストールすると、Hootsuite内に複数のYouTubeアカウントを追加することができ、ストリーム内でのビデオ検索や視聴も可能になる【08】【09】。

その他、画像共有サイトFlickrやシンプルなブログサービスTumblr、企業と顧客の情報共有サイトGet Satisfactionなどのアプリが用意されている。アプリをインストールするには、新しいタブを立ち上げ、「ストリーム追加」で「Apps」を選べばよい【10】。

なお、いまの時点でHootsuiteアプリから直接インストールできるアプリは4種類にとどまるが、「アプリをリクエスト」をクリックすると、追加して欲しいアプリケーションをリクエストするコミュニティサイトへ移ることができる。

【08】YouTubeをストリームに追加すると、検索ボックスが使えるようになる。キーワード、地域、投稿者名、カテゴリ、検索結果の並び順などを指定することができる。
【08】YouTubeをストリームに追加すると、検索ボックスが使えるようになる。キーワード、地域、投稿者名、カテゴリ、検索結果の並び順などを指定することができる。

【09】HootsuiteにYouTubeアプリを追加し、「dogs」で検索した結果をストリームに表示させたところ。映像をクリックするとストリーム内で再生できる。またタイトルをクリックすると本家YouTubeのサイトの動画ページに飛ぶようになっている。
【09】HootsuiteにYouTubeアプリを追加し、「dogs」で検索した結果をストリームに表示させたところ。映像をクリックするとストリーム内で再生できる。またタイトルをクリックすると本家YouTubeのサイトの動画ページに飛ぶようになっている。

【10】現時点で直接Hootsuiteに追加できるアドオンは上記の4種類。もちろんすべての更新情報をHootsuiteに一元化し、ストリームに並べることが可能だ。
【10】現時点で直接Hootsuiteに追加できるアドオンは上記の4種類。もちろんすべての更新情報をHootsuiteに一元化し、ストリームに並べることが可能だ。


スマートフォンでも利用可能

Hootsuite には、iPhone アプリとAndroidアプリもある。画面サイズの関係上、さすがに複数のストリームを並べて表示するわけにはいかないが、いくつものアカウントを同時に運用できる便利さはそのままだ。

これで、たとえばスマートフォンで撮った写真をTwitterとFacebookとflickrに投稿するとか、複数のアカウントのタイムラインを外出先で確認しなければならないといった場合でも、操作は大幅に軽減される。

Hootsuiteは現在、iPhoneやAndroidの他にもBlackBerry、iPad、そして携帯電話用のアプリケーションがリリースされている【11】。これだけのデバイスに対応しているのも、大きな魅力の一つだ。

Hootsuiteは、多機能なだけに、使いこなす楽しみが絶えないWebアプリケーションだ。数ある機能をどう組み合わせればもっとも有益なのか、試行錯誤しながら付き合ってみて欲しい。


【11】Hootsuiteはモバイル端末のアプリケーションとしてもリリースされている。携帯電話以外では統計機能も利用可能だ。
【11】Hootsuiteはモバイル端末のアプリケーションとしてもリリースされている。携帯電話以外では統計機能も利用可能だ。


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【本記事について】
2012年1月28日発売のweb creators特別号「Webサイト制作最新トレンドの傾向と対策」から、毎週記事をピックアップしてご紹介! HTML5・CSS3によるコーディングから、次々と生まれてくる新しいソーシャルサービス、Webアプリケーション、スマートフォンやタブレット端末への対応など、いまWeb制作で話題になっているトピックを網羅した内容になっています。

※本記事はweb creators特別号『Webサイト制作最新トレンドの傾向と対策』からの転載です。この記事は誌面でも読むことができます。

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