1年生になったら～ 1年生になったら～♪ ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？ 毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！
今月の1年生デザイナー
飯島美帆さん（ジャパンスタイルデザイン）
〔プロフィール〕
いいじま・みほ●千葉県出身の23歳。もともとモノを作るのが好きだったが、デザインとは無関係の東京女子大学文理学部英米文学科に進学。就職を考えるにあたって、どうしてもデザインの仕事に就いてみたくなり、インターンに応募をする。1週間のインターン期間を経て、やはり自分にはこの道しかないと思うように。インターンを経て、2012年4月、大学卒業と同時にジャパンスタイルデザインに就職する。同社の新人教育は少々型破りで、デザイナーとしての基礎研修ではなく、入社後の1年間は新規事業開発に取り組むことになった。その結果、川崎起業家オーディションで見事、賞を受賞。2013年4月からはエディトリアル・デザイナーとして従事している。そんな彼女の目標は、どの世代でも通用する普遍的なデザインができるデザイナーになること。そんな飯島さんの、公私ともに充実した1週間をお送りします！
ジャパンスタイルデザインとは？
2009年創業のデザイン会社。雑誌・書籍などのエディトリアル・デザインを中心に、新規事業展開として独自コンテンツの制作なども行っている。
http://www.japanstyledesign.com/
金曜。見本誌が続々と届く。
9:00 出社
初めて担当させていただいた靴の専門誌『フットウェア・プレス』の見本誌を受け取りました。自らがデザインしたページと別のデザイナーの方が担当したページを見比べ、分析を行い、次号以降のデザインに活かしていきたいと思います。
▲靴の専門誌『フットウェア・プレス』
10:00 『フットウェア・プレス』デザインに着手
早速、次号のデザインが始まりました。今号も先輩にディレクションしてもらいながら、当たり前のように思われがちなデザインの基本を、しっかりと丁寧に、誌面へと落とし込んでいきます。先輩からは、「基本技術を一つずつ、丁寧に積み重ねる」大切さを、毎日教わっています。
▲デザイン作業中です
12:00 お昼休み
学生時代の先輩と、会社近くのカレー屋さんでランチに出かけました。大手広告代理店でバリバリご活躍中の先輩から、常日頃、仕事に取り組む姿勢を学んでいます。先輩の活躍されているテレビ業界のお話を聞いていると、自分の置かれた環境の甘さを思い知らされ、「貪欲に働くこと」「自ら仕事を生み出すこと」の重要性を痛感させられます。
▲学生時代の先輩とランチへ
14:00 見本誌が到着
今度は、歯科業界の専門誌『デンタリズム』（金沢倶楽部）を受け取りました。この雑誌も初めて担当させていただいたものですが、編集長はデザインに関する造詣が深く、やりとりを通じて、大変勉強させていただいています。エディトリアルデザインとしてのフィニッシュ感を上げるために、もっともっと提案の質を高めていきたいです。
▲歯科業界の専門誌『デンタリズム』
14:30 タウン誌『遊んどこっ』作業
弊社にてデザインを担当させていただいているタウン誌『遊んどこっ』の、デザインアシスタント業務を担当しています。先輩のディレクションから直接学ばせていただく貴重な機会なのですが、とにかく「自ら気づくこと」の大切さを痛感しています。
▲先輩のデザインをじっくり学んでいます
16:00 本棚で……
デザインワークで行き詰まったときは、会社にあるこれまでの制作物や参考書を読みあさるようにしています。真新しいことではなく、これまでのノウハウの中に、「灯台下暗し」といった意外な気づきがあることも多いです。
▲会社の本棚には豊富な資料が揃っています
19:00 社外交流会
今日は社外交流会の日。弊社代表が主催するこの社外交流会は、毎回素敵なゲストをお招きして、弊社メンバー4名がお話を伺いながら、ともにお互いの仕事観を語り合う場です。今日は、大手広告代理店でご活躍中のコンテンツ・スーパーバイザーの方が、レクチャーに来てくださいました。映画業界を舞台に、広告を通じてダイナミックにビジネスを構築されていくお話に圧倒されました。そして同時に、志高く、目線を上げて仕事に取り組むことの大切さも教わりました。普段のお仕事では知り得ないお話の数々、感謝です。社外交流会には、さまざまな業種から幅広い年代の方がお越しになり、毎回とても刺激的です。
21:00 退社
24:00 帰宅
25:00 就寝
