第4話 当面の課題は「交渉術」です | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第1回 株式会社ロフトワーク 中島瞳さんの場合


株式会社ロフトワークのクリエイティブディレクター・中島瞳さん。3年前、新卒時の研修で「Webディレクター」という職種を初めて知ったという、ちょっとのんびり屋さん(?)の彼女。が、「Webディレクション」という仕事に就いてからは一直線にその道を追求することとなる。 現在勤務するロフトワークは2社目。Webディレクターとして貪欲に仕事に取り組んで行くうちに、転職への動機づけが明確となっていったという彼女に、転職にまつわる話、現在の仕事、そして未来への展望を伺ってみました。


第4話 当面の課題は“交渉術”です

──自由にクライアントに提案ができる「Webディレクション」にたずさわるという念願の希望が転職によって叶った中島さんですが、希望が叶った今、改めてWebディレクションについての課題はありますか?
中島●自分の知らないことについては提案できないので「勉強が足りない」と気づくことはたくさんあります。クライアントから「こういうサービスがありますよね?」「こんな機能を使いたいのだけど」などと言われてもわからない(苦笑)。そんなことがあったので、かなり勉強しました。それは基本的な単語であったり用語であったり、技術的な部分だったり……。それまで使ってない脳みそを使って、勉強しなきゃって(笑)。

──ディレクターの仕事って、自分でそれを作れなくてもいいんですけど、「どうすれば実現できるか」ということを把握しておかなくてはいけませんもんね。
中島●そうですね。どういうことができるかというのを、やっぱり知っておかないと提案もできないし、お客さんからも信用されないので……。それからコミュニケーションの難しさも感じましたね。クライアントや担当者によって、コミュニケーションの取り方って当然変えていかなきゃいけないと思うのですが、それがなかなか難しくて。こんなときはこんな風に対応したほうがいいというのを、チーフディレクターを見て学びました。無理なことを言われたときの返し方とか(笑)。ビシッと言うときはビシッと言うことができるようになるっていうのが、当面の私の目標ですね。やっぱり言葉ひとつ態度ひとつで、相手の受ける印象っていうのが違ってくるので……。

──コミュニケーションということで言うと、クリエイターとのやりとりもありますよね。前の会社では社内にクリエイターがいる体制だったわけですが、ロフトワークでの登録クリエイターさんとのやりとりに違いはありますか?
中島●無理がきかないというのはあります。どうしても社内にクリエイターさんがいると、「これを今日中にやってください」とか、そういう押し込み的なことが発生してしまうんですが、それができないので、あらかじめ予告をしておいて、その範囲でお願いをしておかなきゃいけません。あとから「やっぱりこれも追加で」というんじゃなくて、プロジェクトの中でこういう作業が発生するかも……というのをあらかじめ想定して、先に依頼しておく。そういう違いはありますね。でも、クリエイターさんにお願いする部分で、伝わりにくい部分とか、あらかじめわかってやっているので、そういう部分での苦労はあまりないです。

──晴れてこの1月に、アシスタントディレクターからクリエイティブディレクターに昇格されましたね。いかがでしたか?
中島●まだ一人前じゃないのに、ディレクターにしてもらっちゃったっていう気持ちが強くて、早く一人前になりたいって思いました。まあ一人前だけじゃ、ちょっとアレなので……「1.5人前になる」というのが、今年の私の会社での目標なんです。クライアントからもクリエイターさんからも周りのスタッフからも、信頼・信用される、安心して仕事を任せられる存在になりたいというのが目標です。

──ぜひ頑張ってください。ありがとうございました。

(取材・文:草野恵子  撮影:栗栖誠紀)

株式会社ロフトワーク
http://www.loftwork.jp/
「クリエイティブを流通させたい」という思いをきっかけに創業したロフトワーク。2000年にクリエイターコミュニティ「loftwork.com」を発足し、徐々にクリエイターに認知されることとなる。その後、受託制作を受けるようになり、案件にあわせて、社内のディレクターが登録クリエイターとヴァーチャルなチームを組み、プロジェクトを進行するというスタイルを確立させる。現在ではWebサイト構築から携帯コンテンツ、教育映像制作まで、さまざまな制作物を短期間で高品質に仕上げる制作会社として注目を浴びる。


ベネトンジャパン
Copyright© 2007- Benetton Japan Co, Ltd., All Rights Reserved.
http://www.benetton.jp/
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島津製作所
Copyright ©2008 Shimadzu Corporation. All Rights Reserved
http://www.shimadzu.com/
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A・ヒューマン
Copyright © 2002-2008 A-HUMAN Inc. All Rights Reserved.
http://www.a-human.net/
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今回で中島瞳さんの記事は終了です。次回をお楽しみに!
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