第2話 アルバイトでコミュニティサイト運営を経験 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-

第2話 アルバイトでコミュニティサイト運営を経験

2024.5.18 SAT

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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第10回 株式会社 dig 村上 享さんの場合


株式会社digのクリエイティブチーム・チームリーダーの村上享さんがパソコンに出会ったのは、ちょうど10年前、高校1年生の頃だ。高校の情報技術科コースでコンピュータの基礎やプログラミングの知識を3年間みっちり学び、卒業後はゲーム制作の仕事を目指し日本電子専門学校・コンピュータグラフィックス科に進学。しかし、ゲーム会社は狭き門。就職活動の合間に行っていたWeb制作会社でのアルバイトで、いつしかアルバイトをまとめるリーダー的な立場になったのをきっかけに、そのまま就職することとなる。その後、デザイン会社、大企業での派遣を経験するうちに、よりクリエイティブに没頭できるような会社を探し求め、出会ったのが株式会社dig。現在は、弱冠26歳にしてクリエイティブチームのチームリーダーとして活躍中だ。そんな彼に、これまでの軌跡、そして現在の仕事について、お話を伺ってみました。


第2話 アルバイトでコミュニティサイト運営を経験

──晴れて専門学校のコンピュータグラフィック科に入学したわけですが、学生生活はいかがでしたか。
村上●学生寮がとにかく楽しくて。ひとり一部屋ですが、大きな浴場や卓球、運動場などもある恵まれた環境で、毎日修学旅行のようでした(笑)。授業の課題も多く、早めに寮に帰ってやっていましたが、周りには、全国からCGを作り込む人たちがたくさん集まっていて「究める人というのはこういう人たちなんだ」と見せつけられたような気がしてましたね。僕は単純に『バイオハザード』のCGに魅せられて志望したんですけど、上には上がいるなというのが正直な実感でした。

──なるほど。
村上●とはいえ、いちおう就職活動の最初の時点ではゲーム会社を狙っていたんですが、やっぱりなかなか難しくて。2年生の夏に一度、ゲーム関係は無理だなとあきらめたんです。その一方で、1年の秋からやっていたアルバイトが忙しくなってきて……。

──どんなアルバイトですか?
村上●コミュニティサイトの運営です。ちょうどその当時、アルバイト先の運営しているコミュニティサイトが人気で急成長しまして。2年生の秋には規模が拡大して、どんどん新人のアルバイトを採用していたんです。それで、自分もアルバイトの身なのに、新しく入って来たアルバイトの教育や管理を任されるようになりました。

──まだ学生なのに(笑)。
村上●アルバイトにはかなり通っていて、収入もそこそこよかったのですが……さすがに、バイトのまま卒業するのはまずいと思って就職活動を12月に再開することに。そうしたら、一番最初に受けた会社から、すぐに内定をいただいたんです。

──それはどんな会社だったのでしょうか。
村上●社員数名の制作会社なんですけれども、いろんな業務を行っていまして、コミュニティサイトも運営してましたね。

──アルバイトの経験も認められたのかもしれないですね。
村上●そうかもしれません。実際に入社後もコミュニティサイトの運営に携わりましたね。その会社ではバイトの管理から広告の管理、メルマガの発行、アフィリエイトの管理など、かなりいろいろなことを担当し、コミュニティサイト運営の全体を見渡すことができました。またその傍ら、受託の仕事として携帯用の壁紙やWebサイトの更新などもやってましたね。

──Webサイトについては、高校時代の経験が活かされたのではないでしょうか。
村上●そうですね。でも、専門学校時代はまったくやらなかったし、デザインの勉強をしたわけでもないので、一からサイトを作るような仕事はありませんでした。仕事自体は特に問題があったわけではないのですが……実はその会社に入って1年が過ぎた頃、経営陣の不祥事がありまして、社長が交代することに。そんな不安定な会社の状況に危機感を感じて、転職することを決意しました。

(取材・文:草野恵子 撮影:栗栖誠紀)


株式会社 dig
http://www.dig.co.jp/
設立11年目を迎える株式会社dig。企業イメージの最適化・最大化を目的として調査・立案からWeb構築・運用、各種プリントメディアのグラフィックまで、トータルなイメージコンサルティングをきめ細かく行っている。2005年にはクライン ダイサム アーキテクト設計によるスタイリッシュな自社オフィスを建設、撮影スタジオの運営も行っている。


ぴあ株式会社「チケットぴあ」Eコマースサイト

http://t.pia.jp/

株式会社日比谷花壇「HK-Wedding」ブランドサイト

http://www.hk-wedding.jp/

株式会社サンエー・インターナショナル「ジル スチュアート」ブランドサイト

http://www.jillstuart.jp/

次週は「第3話 厳しい現場でデザインを学ぶ」についてお届けします。



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