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第6回 ホスティングサービスのアプリケーション活用法

2024.4.19 FRI

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第6回 ホスティングサービスのアプリケーション活用法
文=野本幹彦

利用しやすいアプリケーションや機能が提供されているかどうかは、ホスティングサービスを選択する際の大きな理由のひとつとなる。専用サーバなどの場合は自分でアプリケーションなどを導入してサーバを構築することが多いが、共用サーバの場合はどれだけ低コストで使いやすい魅力的な機能が提供されているかがサービスの特徴となっている場合も多い。そのWebサイトで何を行うかによって、適切なサービスを選択することが重要だ。

外部向けのEC機能や
社内向けの業務ツールを利用する

ユーザーに満足してもらってリピーターとなってもらうには、コンテンツのクオリティを向上させることはもちろん、Webサイトにさまざまな工夫や仕掛けを行う必要もある。自分たちでプログラムを組んでサービスを提供したり、アプリケーションを導入することも可能だが、サーバとの相性を考えれば、ホスティングサービス会社側から無償または有償オプションで提供されているものを利用したほうが手間がかからず、コスト的にもお得な場合が多い。また、アプリケーションやサービス自体のメンテナンスの手間も省ける。

ホスティングサービスで使いたい機能の代表的なものと言えば、やはりEC機能だろう。ECサイトを運営する場合はもちろん、自社直販で製品を提供したい場合などにも使える。EC機能にはさまざまなものがあるが、多くの場合製品デモが用意されているので、実際に使い勝手などを確かめておこう。カートの使い勝手や決済までのルートのわかりやすさなどをチェックするのはもちろん、利用できる決済方法なども確かめておくとよい。

グループウエアなどの機能も社内向けのサービスとして人気が高い。外に向けた情報発信だけでなく、業務効率を向上させるようなスケジュール管理や情報共有ツールの機能をWebサイトに持たせるような提案ができれば、クライアントの受けもよいだろう。オープンソースのフリーウエアを利用したものから高機能なツールまでさまざまなものが提供されているので、コストと目的のバランスを考えながら選択していこう。

Webサイトで高度なことを行おうと考えるなら、必ず必要となるのはデータベースだ。大規模サイトの場合は、専用サーバを複数借りてデータベース専用のサーバとすることも考えられるが、共用サーバの場合はデータベースの種類とバージョンをチェックしておこう。


細かな機能も忘れずに
チェックしておこう

フォーム作成機能や掲示板機能、ブログなど、訪問者とのコミュニケーションが行える細かな機能も使い勝手を含めてチェックしておきたい。

ブログなどの機能を利用すれば、なかなか更新できないようなWebサイトでも簡単に日々の更新情報が掲載できるので、アクセスアップなどに役立てることができる。また、必要であればCMS(Content Management System)などを導入して企業の担当者が簡単かつすばやくWebサイトを更新する仕組みを提供することも考えておきたい。

どのようなWebサイトでも、アンケートや各種申し込みや問い合わせを行うためにフォームを利用して訪問者に情報を提供してもらう場合がある。意外と見落としがちだが、フォームを簡単に作成できるような機能があれば、自分でつくり込むよりも簡単に利用できる。フォームの使い勝手はもちろん、どこまでカスタマイズできるかなどもチェックしておこう。訪問者が情報を送信することに抵抗を感じさせないように、必要であればSSH(Secure Shell)などのセキュリティ機能を利用できるかも確認しておく必要がある。

ホスティング選びは、コストはもちろん、信頼性や機能なども考えて選択していく必要がある。Webサイトの目的や用途・規模を考えて、バランスを重視しながら熟考していけば、必ず構築するWebサイトに最適なサービスを見つけられるはずだ。


有償・無償のアプリケーションをチェックして、効率的に導入していこう

>>> 第1回 ホスティングサーバとは?
>>> 第2回 ホスティングサーバの種類
>>> 第3回 ホスティングサーバの選び方
>>> 第4回 ホスティングサーバ導入までの流れ
>>> 第5回 導入時に覚えておきたいセキュリティ知識
>>> 第6回 ホスティングサービスのアプリケーション活用法

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