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コラム

2015.3.2 MON

iCarをめぐる情報の真偽

iCarをめぐる情報の真偽

2015年03月02日
TEXT:大谷和利(テクノロジーライター、原宿AssistOnアドバイザー)




ここ1~2カ月、インターネットやマスコミを賑わせているApple関連の話題としてiCarがある。スマートカーとでもよぶべき自動運転機能を備えたクルマを、Appleが、その潤沢な資金力を利用して製造・販売に乗り出すのではないかというのだ。

最新の報道では、故スティーブ・ジョブズが、Teslaの内部構造や完全に自前のプラットフォームである点を評価し、それを超えるような自動車製品の開発に意欲的だったとの話も出ている。

もちろん、iCarは正式な製品名でもなければ、実際にAppleがそのような開発プロジェクトを立ち上げたという確たる情報が得られているわけでもない。ただ、ルーフの四隅にカメラらしきものを取り付けたミニバンがサンフランシスコ周辺やニューヨークのブルックリンで見かけられ、その車両のリースを受けているのがAppleであることが交通局への問い合わせで判明した。また、Appleがエール大学の著名なロボット学者でセグウェイの開発者でもあるジョン・モレル氏を雇った、元FordやMercedes Benzのエンジニアやマネージャクラスの人間をヘッドハントした、電気自動車向けバッテリー開発メーカーからエンジニアを引き抜いて提訴された…などの状況証拠があるだけだ。

それらのことから、たしかにAppleがこれまでとは異なるなんらかの開発を行っているらしいことはわかる。しかし、そのすべてが集約されてiCarプロジェクトになると考えるのは、いささか早急のような印象を受ける。

たとえば、目撃されているミニバンは自動運転のための実験車両なのだろうか? Apple自身がそうしたテスト車両を公道上で走らせる許可を得ていないことは、すでに明らかとなっている。もちろん、許可を受けた企業との共同開発や委託であれば走行可能との見方もあるが、だとしても、目撃例がカリフォルニアとニューヨーク中心なのは、少し奇妙だ。

まず、アメリカ内で自動運転車のテスト走行が法律的に許されているのは、ネバダ、フロリダ、カリフォルニア、ミシガンの4州とワシントンD.C.のみであり、そこにニューヨーク州は含まれない。さすがのAppleも、違法と知りながらブルックリンでのテストを強行するとは考えにくい。

それよりもネバダ州あたりでテストしたほうが人目につかず、余計な噂を立てられる心配も少ないではないか(どうしても混雑した市街地でのテストが必要ならば、カリフォルニアでも可能だ)。

一方で、そうした車両がApple製マップアプリにストリートビュー的な機能を付加するためのイメージ撮影車だと考えれば、ニーズが高そうなカリフォルニアやニューヨークから着手するのは理にかなっている。

ブルックリンでの動画(http://youtu.be/wVobOLCj8BM)を確認すると、ルーフには四隅のほかにも、前後の中央部に斜めに突き出した、小さな円筒状の回転するカメラ(のようなもの)が確認できる。これは(先ほどの分析と矛盾するようだが)、ストリートビュー的な撮影よりも、自動運転車のテスト車両に見られる特徴といえる。だとしても、左後輪の回転センサー(?)以外、より低い位置(バンパーレベル)にセンサー類が存在していないのは奇妙であり、自動走行をサポートするには役不足なのだ。

おそらく円筒形のものは、レーザースキャナ系の距離センサーであり、周囲の地形や建物の三次元形状を把握するために利用されている。にもかかわらず、これが自動運転車でないとすれば、結論はただひとつ。ストリートビュー的なイメージと三次元データを同時に収集することにより、現在のAppleマップで可能なフライオーバーの三次元表示機能を、人の目線レベルの高さでも実現しようとしているにちがいない。

さて、それではAppleは、自動運転車市場に参入しないのだろうか? 目撃車両がマップ向けデータの収集用だったからといって、Appleが自動運転車自体を研究していないことにならないのは明らかだ。ただ、否定的な見方としては、自動車産業の構造は、スマートデバイスのサプライチェーンにはほど遠く、製品の利益率も現在のAppleの水準からすると著しく低いため、あえてそこに踏み込むことに意味が見出せないというものがある。

しかし、製造方法そのものを革新し、それに合わせてサプライチェーンを再構築するのがAppleの真骨頂だ。したがって、そこまで踏み込んだビジネスモデルを構築できるかをあらゆる面から検討し、これまででは考えられないような利益率を確保できる見込みが立つならば全面的にプロジェクトを推進するというのが、現在の筆者の見方である。

ちなみに、バッテリー技術者の引き抜きの件もそこに関わってくるといえるが、それを抜きにしても、AppleにはMacBookやiOSデバイス、Apple Watchなど向けの充電池開発を自社開発に切り替える狙いがあるだろう。Aシリーズのチップと同じく、そうすることが、これからの製品の差別化に大きなアドバンテージをもたらすからだ。

ということで、いくつかのバラバラの出来事をすべてiCarに結びつけるのは誤っており、並行して進行中の複数のプロジェクトに関係するととらえるべきなのである。




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大谷和利氏近影

[筆者プロフィール]
おおたに・かずとし●テクノロジーライター、原宿AssistOn(http://www.assiston.co.jp/) アドバイザー。アップル製品を中心とするデジタル製品、デザイン、自転車などの分野で執筆活動を続ける。近著に『iPodをつくった男 スティーブ・ ジョブズの現場介入型ビジネス』『iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化』(以上、アスキー新書)、 『Macintosh名機図鑑』(エイ出版社)、『成功する会社はなぜ「写真」を大事にするのか』(講談社現代ビジネス刊)。

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