デザイナーが参考サイト選びに失敗しなくなる『2つの箱』
2018年05月21日
TEXT:MdN Design Interactive編集部
TEXT:MdN Design Interactive編集部
デザイナーがいくつか参考サイトをピックアップして、ディレクターやクライアントなどの非デザイナーへ見せた時に、その参考にしたポイントや意図がうまく伝わらないことがあります。これはデザイナー“ならでは”の視点が関係しています。そこで、参考サイトを探すときに『2つの箱』を用意して整理してみましょう。
デザイナーが選んだ中には『見せなくていい参考サイト』がある
なぜ、参考にした部分がうまく伝わらない現象が起こるのかというと、デザイナーが選んだ参考サイトの中には、『見せなくていい参考サイト』があります。
デザイナーは普段から情報をビジュアル化することに慣れているため、参考サイトから「こうなるだろう」というイメージをいくつも脳内変換できます。ですが、日頃からデザインに触れていない人たちにとってはどうでしょう。この脳内変換がデザイナーのようにスムーズにいくとは限りません。
デザイナーは普段から情報をビジュアル化することに慣れているため、参考サイトから「こうなるだろう」というイメージをいくつも脳内変換できます。ですが、日頃からデザインに触れていない人たちにとってはどうでしょう。この脳内変換がデザイナーのようにスムーズにいくとは限りません。
だからこそ、参考サイトは非デザイナーがイメージしやすいものを見せるのが大切となってきます。日頃からデザインに触れていない人にしかわからない情報が混ざっていると、意図がうまく伝わらなかったり、認識違いをしたりして、相手を混乱させてしまいます。
このように、デザイナーは参考サイトの選択に失敗しているのでなく、相手へ本当に『見せるべき参考サイト』と『見せない参考サイト』を整理していないために失敗してしまうのです。
このように、デザイナーは参考サイトの選択に失敗しているのでなく、相手へ本当に『見せるべき参考サイト』と『見せない参考サイト』を整理していないために失敗してしまうのです。
参考サイトを整理する簡単な方法『みんな用の箱』と『自分用の箱』
具体的に、参考サイトを整理する簡単な方法として、『みんな用の箱』と『自分用の箱』を用意するのがオススメです。実際にフォルダを2つ作っても良いですし、Pinterestなどの収集ツールを使っているなら2つのボードを作りましょう。この2つの箱を用意したら、下記の基準を参考にしてそれぞれの箱に振り分けていきます。
2つの箱の振り分け基準:
『みんな用の箱』に入れる参考サイト
- ■ 今回のターゲットやクライアントのブランドに合っている
- ■ ひと目で全体のトンマナ、いわゆる雰囲気がわかる
- ■ 内容やページ数などのボリューム感がイメージできる
- ■ 予算内におさまっている
『自分用の箱』に入れる参考サイト
- ■ サイトの内容は関係なく、あくまでもビジュアル的な参考(レイアウト・パーツ・配色など)
- ■ やってみたいアイデアやモーション
さらに、それぞれの箱に上図のようなカテゴリー別けをすると、何の参考なのかがより具体的に整理できるので説明もしやすくなるでしょう。また、『自分の箱』からも、例えば実装するエンジニアに「この参考サイトのこういう動きと似たものをイメージしている。」というように、言葉よりもわかりやすく説明できるので制作過程でも役立てることができます。
『2つの箱』を持つことによって得るデザイナーの個性
『みんな用の箱』だけ用意すれば良いように思うかもしれませんが、デザイナーがデザイン制作を楽しむために、あえて“制約を設けない遊び心”をストックしておくことも大切です。そこから新しいアイデアが生まれたり、さらに魅力的なWEBサイト制作の表現へつながります。
何よりデザイナー自身が「あれもやってみたいな」「これもやってみたいな」という、ちょっとしたスパイスを考えるのは楽しいものです。そのスパイスが、デザイナーそれぞれの個性にもなります。ですが、そのスパイスが、ビジュアル化することに慣れていない非デザイナーには伝わりにくい部分でもあるこことを胸に留めておきましょう。だからこそ、参考サイトには『2つの箱』が必要なのです。
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『新米デザイナー必見!先輩に社内レビューしてもらう時の3つのコツ』
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