「Adobe Illustrator」のバージョンアップが実施され、新たに「Adobe Firefly」の機能が搭載された。アートワークの配色を瞬時に変える「Generative Recolor」というツールの利用が可能。プロンプトを入力するだけで、AI(人工知能)からさまざまな色のバリエーションの提案を受けられる。
「Firefly」と「Adobe Creative Cloud」のアプリとの連携では、先日発表された「Adobe Photoshop」の「ジェネレーティブ塗りつぶし」機能が大きな話題となった。ちなみに、その「ジェネレーティブ塗りつぶし」は、「生成塗りつぶし」という新たな名称に変更されている。
今回、「Illustrator」でも待望のジェネレーティブAI対応が実現した。ただし、現時点では「Generative Recolor」機能を利用できるのは英語版(ベータ版)のみ。日本語版は後日の搭載が予定されている(いち早く機能を試す方法は後述)。
「Generative Recolor」でできることは、配色のバリエーションの自動生成。これまでにも「Illustrator」には、編集メニュー→“カラーを編集”→“オブジェクトを再配色...”という色の置き換えの機能が用意されていたが、その中の1つとして「Generative Recolor(Beta)」が追加された。
そちらを実行して表示されるパネルにはあらかじめプロンプト(AIへの指示)のサンプルが9つ用意されており、そこから任意のものを選ぶだけで瞬時にカラーバリエーションの候補を提案してもらえる。
プロンプトは手動でのテキスト入力にも対応。たとえば「classic」と入力すればシックな色合いのバリエーションが提示され、「forest」と入力すれば森林を想起させるようなイメージの配色バリエーションが生成される。
「現時点では英語版のみ」というのが残念なところだが、日本語版の「Creative Cloud」のユーザーであっても別途に英語版のインストールは可能。また、「Firefly」のWebサイトには既に「Generative Recolor」は含まれているので、そちらを通じてどのような機能であるかの体験はできる。
「Firefly」Webサイトで対応しているデータはSVG形式の画像。つまり「Illustrator」でSVG書き出しを実行してから利用すれば、同様の結果を得られる。「Illustrator」に「Generative Recolor」が搭載された暁には、これらのひと手間が必要なく“シームレスな連携”となるわけだ。
なお、今回の「Illustrator」のアップデートでは、このほかにも「ReType(フォントの再編集)ベータ版」をはじめとする数々の機能が追加された。さらに、「Firefly」の搭載は、オールインワンのコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」でも実施されている。
Adobe
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2023/06/14