ローランド ディー.ジー.株式会社は、大判サイズに対応するインクジェットプリンタの新製品として「DGXPRESS ER-642」を発表した。2023年9月から順次に販売が開始される予定。最大1,625mmの用紙幅に対応している。

「DGXPRESS」は、生産性と価格を重視したインクジェットプリンタの地域限定ブランド。日本を除くアジア、中東アジア、アフリカ、東欧、ロシアとベラルーシを除くCIS、中南米で取り扱われる。これまでUVインクモデル2機種が発表されており、今回の製品は新投入の低溶剤インクモデルとなった。

出力解像度は最大1,200dpiで、CMYKの「D-EAインク」を採用。塩ビ印刷用の900×600dpiモードで46.8㎡/時、バナー印刷用の600×1,200dpiモードで76.1㎡/時の生産性が実現されている。

同社の最新プラットフォームを採用しつつもコストパフォーマンスに優れた製品に仕上げられた秘訣は、部品の徹底した共通化と必要な機能の絞り込み。メディアを差し込むと自動的に吸着されるセットアップ機能や、斜行を抑えて正確さを実現するメディア巻取装置、出力後の切り離しが簡単になるミシン目シートカットなどの機能はしっかりと用意されている。

RIPソフト「VersaWorks 6」や、クラウドベースのサービス「Roland DG Connect」などは標準で付属。本体サイズは2,886（幅）×1,415（高さ）×748（奥行）mm、重量は188kgで、インターフェイスには100/1000BASE-Tが採用されている。

ローランド ディー.ジー.株式会社
URL：https://www.rolanddg.co.jp/
2023/07/13