フォントワークス株式会社が、新書体「筑紫Fヴィンテージ明朝 RT」をリリースし、年間定額制のフォントサービス「LETS」での提供を開始しました。筑紫オールドゴシックにも、新たにELとLの2ウエイトが追加されています。
字面が異なる2種類の「筑紫Fヴィンテージ明朝」
「筑紫Fヴィンテージ明朝 RT」は、同社の書体デザインディレクターの藤田重信氏が手掛けた和文書体です。藤田氏は2004年に筑紫書体を生み出したことで特に広く知られており、その「筑紫書体シリーズ」は2017年にグッドデザイン賞を受賞しています。
今回の新書体は「筑紫ヴィンテージ明朝シリーズ」の4書体目で、「繊細」「躍動」「優雅」という3つのキーワードをもとにデザインされました。字面の大きさの違いによって「S」と「L」の2種類があります。
「L」は文字を組んだときに字間が標準的なものとなり、字面が小さな「S」は字間がゆったりと見えることが特徴です。
細部にもこだわって「繊細+躍動+優雅」を表現
フォント名の「RT」の部分は「Regular Thin」の略とされています。従来の「筑紫ヴィンテージ明朝」における漢字の細い部分がさらに薄く・細く見えるように処理することで、繊細さが表現されました。自筆のペン書きフォルムによる仮名デザインでは、手書きの躍動感もより強調されています。
カタカナの横画の始筆部が独特であることも特徴です。「スタンダードな明朝体の始筆部は、45度ほどの角度がついているものが多い」そうですが、「筑紫Fヴィンテージ明朝 RT」では滑らかなフォルムが採用されました。
華やかさや優美さを感じさせる従属欧文も、この書体の魅力の1つです。大文字の「W」と小文字の「w」には、巻きが強い異体字が搭載されています。イタリック体収容部分にはスモールキャピタルも収録されました。
「筑紫オールドゴシック」は全8ウエイトに
また、同社は「筑紫オールドゴシック」の新たなウエイトとして、「EL(Extra Light)」と「L(Light)」の提供も開始しました。「筑紫オールドゴシック」は、藤田重信氏が2014年に設計した書体です。
この書体は、金属活字の時代に存在していたようなゴシック体をイメージしてデザインされています。漢字や仮名の引き締まったふところ、伸びやかなハライ、筆の名残りを感じる豊かな抑揚などが特徴です。今回「EL」と「L」のウエイトが追加されたことで、「筑紫オールドゴシック」は全8ウエイトのファミリーとなりました。
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今回の新書体は、「フォントワークスLETS」や「学生向けフォントワークス LETS」、Webフォントサービスの「FONTPLUS」で、追加料金を必要とせずに利用できます。「筑紫Fヴィンテージ明朝」は、書籍の表紙やポスターなど、さまざまな場面で活躍しそうな味わい深い書体です。
フォントワークス株式会社
URL:https://lets.fontworks.co.jp/
2025/01/31