Illustrator（イラレ）で初心者が迷いがちなペンツールの線の終わり方について、4つの方法を紹介します。特徴や適切な使い方をそれぞれ解説していきます。

■使用する機能「アンカーポイント」「Enterキー」「Escキー」

ペンツールの線の終わり方［1］
最初のアンカーポイントをクリックして閉じる（クローズパス）

まずはペンツールで作った線の最もベーシックな終わらせ方を解説します。

方法は簡単です。ペンツールで描き始めた1番最初のアンカーポイントをクリックすると、ペンツールを終わらせることができます（図1）。

この方法でペンツールを終わらせると「隙間がない閉じたパス」になります。Illustratorではこの閉じたパスのことを「クローズパス」と言います（図2）。［塗り］をする場合などは基本的にこのクローズパスにします。

これに対して、線の状態など隙間が開いたパスを「オープンパス」と言います（図3）。

以降は、オープンパスの状態でペンツールの線を終わらせる方法を紹介します。

ペンツールの線の終わり方［2］
Enterキーを押す

ペンツールで描いている途中で、キーボードのEnterキーを押すとペンツールを終わらせることができます（図4）。Enterキーを押した後も、ペンツールを選んだ状態は続いているので、クリックして次の新しい線を描き始めることもできます。続けてたくさん描くときにおすすめです。

ペンツールの線の終わり方［3］
Escキーを押す

Enterキーを押す代わりに、Escキーを押してもペンツールは終わらせることができます（図5）。使い方は同じですので、好みでどうぞ。

ペンツールの線の終わり方［4］
別のツールをクリック

ペンツールを描いている途中で、ツールバーの別のツールをクリックするとペンツールを終わらせることができます（図6）。これは次の操作でペンツール以外を使うときに便利です。

以上、ペンツールの4つの終わらせ方でした。「アンカーポイントをクリック」は塗りの作業などを行うとき、「Enterキーをクリック」「Escキーを押す」は続けてたくさん描くとき、「別のツールをクリック」は次の作業がペンツール以外のときに便利な方法です。前後の工程によってそれぞれ使い分けましょう。
●構成：編集部、専門学校講師のイラレさん　●制作：専門学校講師のイラレさん　●編集：編集部