Illustrator(イラレ)で、2本の線を1本につなげる方法(パスの結合・連結)と、線を切断する方法(パスの切断)を解説します。線やパスを使った作成時に迷いがちな操作ですので、しっかり押さえておきましょう。
■使用する機能「連結ツール」「パスの結合」「はさみツール」
1.「連結ツール」でパスを結合
連結ツールで線をつなげる(パスを結合・連結する)方法を紹介します。
連結ツールは、ツールバーで見当たらない場合があるので、まずは、ウィンドウメニュー→“ツールバー”→“詳細”で詳細ツールバーを表示して(図1)、ツールバーのShaperツールのアイコンを長押しして、連結ツールを選択します(図2)。
- ツールバーの表示
Illustrator CC 2019(v.23)以降ではツールバーが「基本」と「詳細」の2種類の表示方法に切り替えられるようになりました。基本ツールバーでは表示されるツールが少なくなり、「連結ツール」なども表示されません。
目的のツールが見つからない場合は、ウィンドウメニュー→“ツールバー”→“詳細”を選んで詳細ツールバーに切り替えましょう。もしくは、基本ツールバーの下部「ツールバーを編集...」アイコン(3 点ドット)をクリックして、ツールのアイコンをツールバーにドラッグして基本ツールバーに追加しましょう。
連結ツールを使ってパスを1つに結合する場合は、線が飛び出していても、多少の隙間が空いていても問題ありません(図3)。
使い方は、まず、近接している線に対して、ダイレクト選択ツールで結合したい部分のアンカーポイントを選択(図2)。
次に、連結ツールを選択して、その上を塗りつぶすようにドラッグ(図3)。これで延長線上または交点で1つのアンカーポイントとなり、パスが結合します。
- 連結ツールの注意点
連結ツールは、はみ出してしまった線や、少しの隙間をピンポイントで連結するには便利ですが、隙間が広い/平行線/ドラッグする向きによってはパスが結合できない場面があります。やや慣れの必要なツールとも言えるので、使用内容によっては、以下の方法で結合しましょう。
2.「連結」機能を使ったパスの連結
次に、「連結」機能で線をつなげる(パスを連結する)方法を紹介します。
先ほどと同じように、近接している線に対して、ダイレクト選択ツールで結合したい部分のアンカーポイントを選択したら、オブジェクトメニュー→“パス”→“連結”をクリックすると、パスを連結できます(図4)。アンカーポイントが同じ位置で重なっていた場合は、1つのアンカーポイントにまとめられ、隙間が空いていた場合は自動で間が埋まります。
または、選択ツールで全体を選択しても、オブジェクトメニュー→“パス”→“連結”で線をつなげる(パスの連結)は可能です。この場合は、隣接するパス通しが自動で連結されます(図5)。
3.パスの切断は「はさみツール」を使用
パスを切断する場合は、はさみツールがおすすめです。
はさみツールは、ツールバーで消しゴムツールを長押しして表示・選択します(図6)。
はさみツールを選択したら、パス上の切断したい箇所を2ヶ所クリックします。これでパスを切断できます(図7)。
はさみツールは、上記のような円など図形のクローズパスのほか、線だけのオープンパスでもパスを切断することができる便利なツールです。
以上、線(パス)の結合とパスを切断する方法でした。
●構成:編集部、専門学校講師のイラレさん ●制作:専門学校講師のイラレさん ●編集:編集部
専門学校講師のイラレさん
- 専門学校講師のイラレさん
- 専門学校講師/YouTuber
- Adobe Illustratorの使い方を教えている通称「イラレさん」。「誰でも楽しく学べる」を信条に専門学校の講師を行いながらYouTubeをメインに活動。分かりやすさが好評で、動画の平均高評価率98%以上。動画を通じ2万人以上に教えている。 Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UC5UvWEDpPVe8uA8AroD1G_A
2022.11.01 Tue