〜由来や歴史、開発経緯など〜
「勘亭流」について
勘亭流は、江戸時代に頻繁に用いられていた江戸文字の一種です。書家の岡崎屋勘六(号名:勘亭)が始めたと言われています。歌舞伎の外題や看板における定番書体で、同じような雰囲気の演劇や、和風のイベントなどに関連した場面での使いやすいも抜群。派手で力強く、目立ちやすいフォントです。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「勘亭流」の特徴
勘亭流の骨格はとにかく太く、うねりのある筆使いであることが魅力です。骨太で威勢の良い江戸歌舞伎の感性がデザインに反映されています。枠いっぱいに隙間なく書かれることも特徴の1つ。これは千客万来を願った “内へと入る” 運筆の表現です。
モリサワの「勘亭流」フォントは、画の間隔をやや広く確保しながら設計されています。文字がつぶれることが少なくて細部の形まで判読しやすく、力強いインパクトがありながらも見やすく仕上げることが可能です。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
勘亭流はかなり太い線のフォントなので、タイトルや見出しでの使用がメインです。ただし、「たとえ可読性を多少は犠牲にしても、雰囲気重視で面白くしたい!」という覚悟があれば、小さな文字に使っても独特な効果が得られるかもしれません。文字を絵としてとらえ、グラフィカルなパターンとして利用したり、タイポグラフィとして使ってみても面白いのではないでしょうか。
- よく使われるシーン
パンフレット、商品パッケージ、ロゴ、チラシ、看板、WEB、バナー、うちわ
〜書体スペックや収録製品〜
「勘亭流」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.11.13 Mon