〜由来や歴史、開発経緯など〜
「太ゴB101」について
太ゴB101は、活字書体のデザインを忠実に引き継ぐゴシック体です。写植の時代に広く活用され、リュウミンL-KLや中ゴシックBBBに次ぐ「基本7書体」の1つとして、1991年にフォント化されました。DTPが一般化してからもオーソドックスなゴシック体として普及し、多くの場面でデザイナーに使用されています。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「太ゴB101」の特徴
太ゴB101の文字のデザインでは、縦画に筆を意識した「打ち込み」と呼ばれるアクセントが加えられています。自然に読みやすい抑揚を持たせつつ、弱く見えがちな先端はやや太くするなどの工夫も盛り込まれたフォントです。
この設計により、小さなサイズではくっきりと見え、大きなサイズでは力強く見せることができます。出版物の本文の書体から広告のキャッチコピーまでさまざまな目的で活用でき、広い範囲でオーソドックスに使える汎用性が魅力です。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
長年愛用している定番フォントの1つで、似た性格を持つ中ゴシックBBBと組み合わせると、絶妙な抑揚のレイアウトを実現できます。好き・嫌いを感じさせないフォントと言えるでしょう。今回の作例は、スッキリしたイラストも使いながら、ビジュアル要素と文字の相互関係でのスムーズな訴求を狙ってデザインしています。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「太ゴB101」 |
●書体の分類: | 「ゴシック体」 |
●カテゴリ: | 「定番」「信頼感」 |
- よく使われるシーン
本文、タイトル・見出し、書籍、雑誌、パンフレット、サイン、看板、ディスプレイ広告、ビジネス、挨拶状、WEB、ベーシック
〜書体スペックや収録製品〜
「太ゴB101」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue