〜由来や歴史、開発経緯など〜
「游ゴシック体」について
游ゴシック体は字游工房による「游書体」シリーズの1つで、同社での販売は2008年に開始されました。 “普通のゴシック体” がコンセプトで、長文でも読みやすいスタンダードなフォントです。ひらがなのデザインについては、游明朝体と一緒に使うことを想定して開発されているため、ひらがなは游明朝の骨格を参照して開発されています。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「游ゴシック体」の特徴
游ゴシック体は、ゴシックMB101などと比べると字面が小さめです。テキストを組んだときに文字どうしの間にゆとりが生まれ、1文字ずつの識別性に優れた読みやすさが実現されます。漢字のふところはやや狭く、伝統的な文字の形へと近付けたデザインです。
游ゴシック体ファミリーは、7つのウエイトで構成されています。本文用の書体としてだけでなく、HやLなどのウエイトは見出しにも最適で、同じフォントで一貫性を保つことができます。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
作例では書名をアケ組みにして游ゴシック体の持ち味を強調し、「整理整頓」されているような効果を出す工夫をしました。游ゴシック体は、級数を変え、色を変え、密度(文字間隔)を変えても全ての部分でバランス良くレイアウトできます。ストレスがなく読みやすい、今の時代に必須のフォントです。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「游ゴシック体」 |
●書体の分類: | 「ゴシック体」 |
●カテゴリ: | 「定番」 |
- よく使われるシーン
本文、タイトル・見出し、書籍、雑誌、ビジネス、WEB、ベーシック
〜書体スペックや収録製品〜
「游ゴシック体」の書体情報について
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue