〜由来や歴史、開発経緯など〜
「正楷書CB1」について
正楷書CB1は、正統派の楷書体として開発されました。正確な筆法と力強い書風が特徴で、オーソドックスな楷書体です。楷書は4世紀頃に隷書が変化して誕生し、5~7世紀の唐の時代に完成し、洗練されました。印刷書体となってからも重要な文書に長く使われ続けています。正楷書CB1はその楷書体の1つの完成形とも言えるフォントです。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「正楷書CB1」の特徴
正確な筆法と力強い書風で、格調高いフォントです。オーソドックスであるため使いやすく、礼節を重んじる場面でも安心して使用できます。線が太すぎないため、デザインを上品に仕上げる狙いがある場合にも最適です。
縦画は筆の入り方や太さで安定感があり、横画は凛々しくシャープな印象の右上がりのデザインに仕上げられています。ハネや止めなどもしっかりと丁寧に設計されており、正統派の筆書ならではの美意識を忠実に表現したフォントです。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
今回の作例のような制作物では、奇をてらう必要はありません。熨斗紙の宛名書きは手書きの文化が長くあり、今も手書きの対応をしているところが多いでしょう。そのような背景を考慮すると、正楷書CB1のような正統派の楷書体を採用するのは自然なことです。特に氏名の表記の部分は、楷書体での表記を推奨します。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「正楷書CB1」 |
●書体の分類: | 「筆書体」 |
●カテゴリ: | 「定番」「信頼感」「上品」 |
- よく使われるシーン
ビジネス、挨拶状、書状、賞状、ベーシック
〜書体スペックや収録製品〜
「正楷書CB1」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue