〜由来や歴史、開発経緯など〜
「UDタイポス」について
タイポス系の書体は、写植が用いられていた1960年代に、明朝体でもゴシック体でもない新たなデザイン書体として誕生しました。その発端となったのは、武蔵野美術学校の学生たちの卒業制作。新書体を研究・開発する「グループタイポ」という集団でした。UDタイポスは、タイプバンクのタイポスをユニバーサルデザイン化したフォントです。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「UDタイポス」の特徴
縦画と横画の太さに明確な差があり、きちんとした印象を与えつつもおしゃれに見えるフォントです。この線の太さの差は、ウエイトによっても異なります。縦横の差が小さいとゴシック体のようにも見えますが、差が大きいと独特な表情が特に強調されます。
明朝体やゴシック体と比べると、個性的な印象が強いフォントです。クリーンな雰囲気の制作物にもマッチしやすく、工夫のあるデザインでありながら、しっかりと可読性も高められています。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
UDタイポスは、明朝体とゴシック体の中間に相当するスタイリッシュなフォントです。アルファベットも大変美しく、丁寧に組むとロゴタイプとしても使用できます。作例では「田」と下の「T」をセンター合わせにする工夫を施しました。主にタイトルや見出しとしての使用をおすすめしたいフォントです。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「UDタイポス」 |
●書体の分類: | 「UD書体」 |
●カテゴリ: | 「定番」「スタイリッシュ」 |
- よく使われるシーン
タイトル・見出し、雑誌、パンフレット、ロゴ、POP、看板、ディスプレイ広告、WEB、ユニバーサルデザイン
〜書体スペックや収録製品〜
「UDタイポス」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue