〜由来や歴史、開発経緯など〜
「TB古印体」について
古印体は、奈良時代の寺社で使用されていた印鑑の書体がもとになっています。複製されにくい特徴があるため、現代でも電子印鑑などに活用されることは多いです。モリサワが取り扱っているTB古印体は、古印体をベースにしつつも古めかしい印象を払拭することを目指し、現代風にアレンジされています。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「TB古印体」の特徴
特徴的な切欠部では、石に彫られた文字の一部が欠けて生じる形が再現されています。自然でアクのない処理を施し、 “偶然の妙” を表現していることが特徴です。筆勢や筆の強弱も、自然に引き立つように設計されています。
おどろおどろしい雰囲気があるため、お化け・幽霊なども含めたホラーにまつわるデザインに最適です。現代風にアレンジはされていますが、ベースは古印体であるため、通常の明朝体やゴシック体と比べれば時代性も表現できます。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
線が均一でなかったり、途中で途切れたりしているため、一見「怖い」印象が強いフォントです。怖さを感じさせるシーンと合わせて、やはり古印体がベースであるため、歴史を感じさせるような場面でも有効でしょう。特にコミックなどで効果的に使われています。
作例のポイント拡大
●書体名: | 「TB古印体」 |
●書体の分類: | 「筆書体」 |
●カテゴリ: | 「楽しい」「派手」 |
- よく使われるシーン
本文、タイトル・見出し、書籍、雑誌、絵本、コミック、アニメ、パンフレット、チラシ、POP、印章、WEB、バナー
〜書体スペックや収録製品〜
「TB古印体」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2023.10.24 Tue