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2024.02.19 Mon

縦組みの文字で手書きならではの温もりを感じさせる あえて整い過ぎない書風の「うたよみ」の活用法

~<主要なオススメ用途>タイトル・見出し、雑誌、看板、暖簾など~

【うたよみ 作例】鰻屋の暖簾

〜由来や歴史、開発経緯など〜           
「うたよみ」について

うたよみは2016年の新書体として提供が開始されました。筆文字系のデザインフォントで、書家による毛筆の文字をもとに設計されています。横画には波打つような隷書の波磔(はたく)のような勢いがありますが、縦画では緩やかなカーブが描かれています。

〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜           
「うたよみ」の特徴

縦画と横画の特徴の違いにより、静と動が入り混じったような独特な雰囲気を感じさせます。手書きならではの温もりもあるフォントです。字面の大きさや画線の太さをはじめ、線のかすれなども含めて「あえて整えすぎない」デザインが追求されています。

うたよみは特に縦組みで最適なバランスとなるように設計されているため、原則として推奨されるのは縦組みでの使用です。整いすぎていないフォントですが、個々の文字を組んだときの見え方には配慮されており、重心が細かく調整されています。

〜書体の活かし方やプロの視点〜           
制作デザイナーの解説コメント

私はフォントを「声色」にたとえて説明することも多いのですが、手書き系や筆文字系のフォントでは特に書風に注目すると特徴をつかみやすいです。「その文字から感じ取れる声はどんな声なのか」を想像しながら選ぶと良いですね。うたよみは、手描きテイストが強くて整いすぎていないことが魅力です。

作例のポイント拡大

●書体名:「うたよみ」
●書体の分類:「デザイン書体」
●カテゴリ:素朴
よく使われるシーン

タイトル・見出し、雑誌、商品パッケージ、チラシ、看板、暖簾

〜書体スペックや収録製品〜           
「うたよみ」の書体情報

【うたよみ】書体見本
モリサワのフォント製品紹介
Morisawa Fonts       高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス
組込みフォント  産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス
TypeSquare 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス
         その他の収録製品はこちら

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Maniackers Design
デザイナー
Maniackers Design(マニアッカーズデザイン) 1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
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