〜由来や歴史、開発経緯など〜
「霞青藍」について
2022年に登場したオールドスタイルの明朝体です。文字の固有の形を重視してデザインされています。漢字には楷書に由来する特徴が色濃く残されており、そこへ1940年代から1960年代頃の活字にヒントを得た平仮名を組み合わせています。欧文の骨格のベースは15世紀末の活字です。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「霞青藍」の特徴
霞青藍の文字は全体的にふところが絞られていて、横線やハライでは伸びやかさが強調されています。明朝体と楷書体のエッセンスがバランス良く混ざったフォントです。
同時リリースの霞白藤と共通の骨格・字形の漢字を備えていますが、細部の筆致には違いがあり、霞青藍はより無骨さや風格を感じさせる印象です。特に書籍のタイトルや文芸雑誌の見出しなどには最適で、クラシカルな雰囲気を演出できます。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
作例のような文芸作品のタイトルに最適で、誠実さや真面目さを表現したい場合にも、とても似合うフォントではないかと思います。Z世代以降などは、このクラシカルな感じが新しく感じるのではないでしょうか。これから推していきたいフォントです!
作例のポイント拡大
●書体名: | 「霞青藍」 |
●書体の分類: | 「明朝体」 |
●カテゴリ: | 「信頼感」「レトロ」 |
- よく使われるシーン
題字、書籍、雑誌、チラシ、POP
〜書体スペックや収録製品〜
「霞青藍」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
- Maniackers Design
- デザイナー
- Maniackers Design(マニアッカーズデザイン)
1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
2024.02.19 Mon