〜由来や歴史、開発経緯など〜
「UDデジタル教科書体」について
2018年に登場したUDデジタル教科書体は、ユニバーサルデザインフォントです。ロービジョン(弱視)やディスクレシア(読み書き障害)に配慮して、「より多くの人に読みやすい教科書体」として誕生しました。デザイナーの想像だけでなく、しっかりと当事者の現場の声を聞きながら開発されています。
〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜
「UDデジタル教科書体」の特徴
電子黒板やデジタル教科書など、ICT教育に適したフォントです。教科書体として学習指導要領に準拠した字形を採用しつつ、見やすさのポイントの1つとなる一定の線の太さを保ちながらも、正しく運筆が分かるように設計されています。
読み手によってはストレスになることもある文字のエレメントの強弱・抑揚を抑えながらも、画数や形状は手書きに近いという考え抜かれたフォントです。楷書ではなく硬筆やサインペンの文字が意識されています。
また、同書体は書き順に沿ったストロークごとに一文字として、文字を書いていく過程(描画)を収録した筆順フォントが別に用意されています。
〜書体の活かし方やプロの視点〜
制作デザイナーの解説コメント
従来の一般的な教科書体とゴシック体のウイークポイントが両方カバーされ、現代の教育の現場に最適なフォントです。作例はiPadで表示する教材を想定しています。文字の線を書く方向も分かりやすく、まさにデジタル時代の新しい教科書体といった印象です。
- よく使われるシーン
書籍、雑誌、絵本、看板、電子、WEB、デジタルデバイスの画面、教育、ユニバーサルデザイン
〜書体スペックや収録製品〜
「UDデジタル教科書体」の書体情報
モリサワのフォント製品紹介 | |||
Morisawa Fonts | 高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス | ||
組込みフォント | 産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス | ||
TypeSquare | 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス | ||
その他の収録製品はこちら |
2024.02.19 Mon