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2024.02.19 Mon

日本文学の本文を美しく組むには? 情緒を感じさせる表現との相性が抜群の「文游明朝体」

~<主要なオススメ用途>本文、書籍、小説、詩集など~

【文游明朝体 作例】詩集の本文

〜由来や歴史、開発経緯など〜            
「文游明朝体」について

文游明朝体は「時代をこえる普遍性を具えた造形美と可読性を標榜する日本の明朝体をつくる」というコンセプトにもとづいて作り出されたフォントです。字游工房で開発され、モリサワでの提供は2021年に開始されました。小説などの文学作品で、本文を美しく組むことを目的として開発されています。

〜書体の特徴からポイント、使われ方まで〜            
「文游明朝体」の特徴

文游明朝体の骨格は、日本での文字の起源などを背景にした伝統的なデザインです。横線が明朝体としてはやや太めであることも特徴で、オフセット印刷での安定感のある “黒み” が実現されています。

ひらがなは平安時代の古筆をもとにしながら設計されており、優雅さを感じさせます。漢字やカタカナも、それぞれ固有の骨格が尊重されていて「漢字は漢字らしく」「ひらがなはひらがならしく」「カタカナはカタカナらしく」デザインされたフォントです。

〜書体の活かし方やプロの視点〜            
制作デザイナーの解説コメント

作例は基本に忠実に縦組みでデザインしましたが、文游明朝体のように普遍的かつ丁寧に設計された美しい書体は、横組みでも問題なく組めそうです。ルールやセオリーに縛られることを恐れず、自由な発想で使うとまた新しい視点やテクニックが生まれるでしょう。

作例のポイント拡大

●書体名:「文游明朝体」
●書体の分類:「明朝体」
●カテゴリ:信頼感」「上品」
よく使われるシーン

本文、書籍、雑誌、小説、詩集、散文

〜書体スペックや収録製品〜            
「文游明朝体」の書体情報

【文游明朝体】書体見本
モリサワのフォント製品紹介
Morisawa Fonts       高品質でバラエティ豊かな2,000書体以上のフォントを好きなだけ使える、 フォントサブスクリプションサービス
組込みフォント  産業用製品のOSやゲームやデジタル教材などの各種アプリケーションに、直接データを組込んで使えるサービス
TypeSquare 閲覧側の端末に指定されたフォントが搭載されていなくても、制作側で指定したフォントを表示させるWebフォント配信サービス
         その他の収録製品はこちら

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Maniackers Design
デザイナー
Maniackers Design(マニアッカーズデザイン) 1995年設立。群馬県高崎市を拠点に活動しているデザインスタジオ。多様なクライアントワークと並行しながら、アートワークの制作や展示も頻繁に行っている。Webサイトでは1998年の開設以来、オリジナルフォントの配布も長年行っている。オリジナルキャラクター「おたふくま ぽくぽく」のプロジェクトも展開中。
www.mksd.jp
www.pokupoku.info
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