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2021.09.09 Thu2022.02.10 Thu

Photoshop逆引き辞典「変形」編

(人やモノの)背景をぼかす

Photoshopで写真に写った人やモノの背景をぼかす方法をご紹介。背景ぼかしの方法はいくつかありますが、ここでは背景の選択範囲を作成後、「ぼかしツール」や「ぼかし(レンズ)」を適用して背景をぼかす手順を解説します。

■使用する機能「ぼかしツール」「ぼかし(レンズ)」

1.選択範囲を作成

Photoshopで画像を開きます(図1)。ここでは被写体(カラス)の背景のみをぼかします。

図1

クイック選択ツールを選択し(図2)、オプションバーの[被写体を選択]をクリックして被写体の選択範囲を作成します(図3)。うまく選択できない場合はShiftキーを押しながらドラッグして選択範囲を追加、もしくはOptionキーを押しながら選択範囲を一部削除しながら選択範囲を調整します。

図2
図3

続いて選択範囲メニュー→“選択範囲を反転”を選択し、被写体の背景部分を選択します(図4)。

図4

2.ぼかしツールで写真の背景をぼかす

次に新規レイヤーを作成し(図5)、ぼかしツールを選択して(図6)、オプションバーの[全レイヤーを対象]にチェックを入れます。

図5
図6

そのほかブラシの設定をオプションバーで[ソフト円ブラシ][強さ:15%]にしたら(ブラシの設定は適宜調整する)、新規レイヤー上をドラッグして画像のバランスを見ながら背景をぼかします。調整できたら選択範囲を解除。背景のみぼかすことができました(図7)。

図7。ぼかしツールでカラスの背景だけをぼかした。ブラシの設定は画像によって適宜調整

3.「ぼかし(レンズ)」で写真の背景をぼかす

ぼかしフィルターを使用して背景をぼかすこともできます。先程と同様の手順で被写体の背景部分の選択範囲を作成したら(図4と同様の状態)、フィルターメニュー→“ぼかし”→“ぼかし(レンズ)...”を選択し、調整ウィンドウが開くので、半径の数値を調整して(図8)、OKをクリック。最後に選択範囲を解除。自動的に背景のみをぼかすことができました(図9)。

図8
図9

以上、Photoshopで人やモノの背景をぼかす方法でした。効果をつけ過ぎると合成感が出る場合もあるので、扱う画像によって適宜調整しましょう。

制作:マルミヤン 編集:編集部

作例制作

MARUMIYAN(マルミヤン)
グラフィックデザイナー/イラストレーター
2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
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