Photoshopで画像を歪ませたり(ワープ)、歪みを補正する方法を説明します。ここでは「遠近法ワープ」や「ゆがみ」機能を使います。
■使用する機能「遠近法ワープ」「ゆがみ」機能
1.「遠近法ワープ」で画像を歪ませる/歪み補正する
Photoshopで変形する画像を開きます(図1)。ここでは検証用に建物の写真の歪み補正を行います。
レイヤーパネルで画像のレイヤーを選択したら、レイヤーメニュー→“スマートオブジェクト”→“スマートオブジェクトに変換”を選択し、レイヤーをスマートオブジェクト化して変形を繰り返しても劣化しない画像データにします。
編集メニュー→“遠近法ワープ”を選択し、ドラッグして遠近法ワープを適用する範囲を指定します(図2)。同様にドラッグして適用する範囲を追加します(図3)。
続いて、建物の四隅にピンを合わせます(図4)。
オプションバーのワープをクリックし(図5)、ワープモードに切り替えたら、変形させたい部分のピンをドラッグすると自由な形に対象物を歪ませる(ワープさせる)ことができます(図6)。
Shiftキーを押した状態でライン上にポインターを合わせるとラインが黄色に変わるので(図7)、この状態でクリックするとラインを水平・垂直に補正することができます(図8)。
さらにここでは左側の歪みが気になったのでピンを調整(図9)。最後にオプションバーの「◯」ボタンか、Returnキーをクリックすると歪みが補正できました(図10)。
2.「ゆがみ」で画像を歪ませる
編集メニュー→“変形”→“ゆがみ”で画像を歪ませることもできます。“ゆがみ”を選択すると、バウンディングボックスが表示されるので、コーナーハンドルをドラッグすると画像を歪ませることができます(図11)(図12)。
Optionキーを押しながらコーナーハンドルをドラッグすると、平行四辺形のように平行する縦横の1辺の長さを合わせて変形できます(図13)(図14)。
Option+Shiftキーを押しながら四隅のポイントをドラッグすると、遠近法のような変形も可能です(図15)(図16)。
以上、Photoshopで画像を歪ませたり(ワープ)、歪みを補正する方法でした。
制作:マルミヤン 編集:編集部
作例制作
- MARUMIYAN(マルミヤン)
- グラフィックデザイナー/イラストレーター
- 2007年より「マルミヤン」(Marumiyan)名義で、福岡を拠点に活動を開始。雑誌、広告、CDジャケット、パッケージ、アパレル、プロダクト、Webなど、様々な媒体で活動を行う。人物や植物、動物、建物など、様々なアイコンをグラフィカルに組み合わせ、洗練された作品作りを目指す。また “FOUR DIMENSIONS WORLD” をテーマとした作品も精力的に制作している。2008年「FUNKY802 digmeout」オーディション通過。https://marumiyan.com/
2021.09.09 Thu2024.02.29 Thu