USB Type-Cで接続するデバイスが増えてきた現在、ひとつ持っておくと便利なのが、USB Type-C経由でどれだけの電力が供給されているかを確かめられるチェッカーです。
これがあれば、きちんと給電されているかどうかもちろんのこと、USB PDでどれだけの電流電圧が供給されているかも一目でわかります。所有しているデバイスが、USB PDに対応しているかどうかをチェックするのも便利です。
今回は、そうした製品の一つ、ルートアールのUSB Type-Cチェッカー「RT-TC5VABK」を紹介します。
こうした製品には、USB Type-Cポートに直結する製品が多いのですが、デバイスに直接差し込むとなると、液晶画面に表示された電流や電圧の値が非常に見にくかったり、あるいは、ポートの周辺と干渉して差し込みにくい場合もしばしばです。
その点、今回のルートアールの製品は、市販されている一般的なUSB Type-Cチェッカーにショートケーブルが付属した構造になっており、狭いところにあるUSB Type-Cポートにも簡単に差し込めます。
画面を手元に向けられますので、デバイスや充電器の置き場所をわざわざ変えることなく、電流電圧を目視できるというわけです。こうした製品は、実はほとんど存在しておらず、本製品ならではの強みとなっています。
使い方は、充電器とデバイスをつないでいるUSB Type-Cケーブルの間に、本製品を割り込ませるだけ。電圧(V)や電流(A)、電力(W)ほか、通電方向、通電時間、積算電流、内部温度までも、ひとつの画面に表示されます。
この中で主に必要となるのは電圧(V)、電流(A)でしょう。一般的に、電圧が9Vを超えていれば、USB PDによる急速充電が行われていると見て間違いありません。iPhoneのように、本体だけでは急速充電が行われているか判別できないデバイスであっても、本製品の画面で情報を見れば、それらが判別できるというわけです。
逆に、電圧が5V前後のまま、電流もつねに3A未満であれば、それはUSB PDに対応していないデバイスだと見なすことができます。ちなみに現行のUSB PDの最大値である、電圧20V/電流5Aまでの測定が可能です。
また、給電が行われている方向も表示できます。USB Type-Cデバイスでは、接続の仕方によって給電の向きが入れ替わることがありますが、それらが原因で意図しない動きになることもしばしばです。本製品を使えば、それらおかしな挙動についてもチェックできます。
本来、コネクタの表裏をなくすなど、使いやすさを重視したUSB Type-Cにおいて、このような外部のツールを使って素性をチェックしなければならないというのは、本末転倒も甚だしいのですが、そう言いたいところぐっと飲み込んで、ひとつ手元に持っておくと、何かと重宝します。
充電器側とデバイス側、どちらに差し込んでも測定できるので、Lightning接続やmicroB接続のデバイスにも(ケーブルの片方がUSB Type-Cであれば)利用できます。使いやすくて見やすいUSB Type-C対応のチェッカーを探している人に、オススメしたい逸品です。
- DATA
製品名:RT-TC5VABK
実売価格:3,480円
発売元:ルートアール
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B095RJYT39/
2021.08.17 Tue