ホームボタンを搭載したリーズナブルなiPhoneとして人気のiPhone SE。新たに第3世代モデルも登場し、性能も現行のiPhone 13シリーズと横並びになったことから、今後ますます人気となることは確実です。
そんなiPhone SEですが、iPhone 13と比較した時にひとつの違いとなるのが、磁力でアクセサリを吸着できるMagSafeに対応していないことです。もともとこのiPhone SEは、MagSafeが登場以前に発売されたiPhone 7がベースゆえ、MagSafe規格のマグネットは本体には内蔵されていません。
それならば、ということで、保護ケースの側にこのMagSafeを取り付けるためのマグネットを埋め込んでしまったのが、今回紹介するトリニティのMagSafe対応ハイブリッドクリアケースです。
本製品は、側面が柔らかいGPU素材、背面がアクリル素材でできたハイブリッドタイプの透明保護ケースです。これだけならば市販の製品でもよくあるのですが、本製品の最大の特徴は、MagSafe互換のマグネットリングが、この背面に埋め込まれていることです。
iPhone SEは、MagSafeこそ内蔵していませんが、背面にはQi規格に対応したワイヤレス充電機能を内蔵しており、もともとQiと互換性があるMagSafeの充電器を取り付ければ、ワイヤレスでの充電が行えます。
このケースを取り付ければ、MagSafe充電器を磁力で吸着できるようになるほか、それ以外のウォレットやスリーブなど、MagSafe対応のアクセサリも利用できるようになります。
実際の吸着力は、試してみた限り、純正のiPhone 13と変わりません。今回は純正のMagSafe充電器のほか、Ankerが発売しているリングを試してみましたが、iPhone 13と同じように使えます。
そもそもこうしたiPhone 13のMagSafeは、保護ケースを取り付けると、その厚みによって吸着力が弱くなってしまうため、ケース側にもMagSafeのリングを内蔵した製品を使う必要があります。
つまり本製品もそれらと何ら変わりはなく、違いがあるとすれば、MagSafe充電器を取り付けた時に充電開始を知らせる画面が表示されるか、されないかといった違いしかありません。本製品を使うことで、MagSafeに対応したiPhone 13や12と、機能的には肩を並べられるようになるというわけです。
今回筆者が購入したこの製品、従来の第2世代iPhone SEの頃から存在する製品で、パッケージにはiPhone SE 2代目までしか対応が書かれていませんが、今回新たに発売された第3世代のiPhone SEでも問題なく利用できます。
難点があるとすれば、iPhone 12または13からiPhone SEに乗り換える人自体、決して多いわけではなく、iPhone SEでMagSafeが使えないことを不満に感じる人がそもそも少ないことでしょうか。そうした不満を実感として持っていなければ、本製品に興味を持つことはないはずで、そのことが強いて挙げればマイナスかもしれません。
とはいえ価格についても、市販のクリアケースと差もほとんどなく、あって困るものではありません。販路が一部量販店のみに限られるのはもったいない限りですが、直近でMagSafeを使う予定がなくても、こうしたケースを買っておけば、利用できるアクセサリの幅が広がってよいのではないでしょうか。
- DATA
製品名:[Turtle] MagSafe対応 ハイブリッドクリアケース(TR-IP204-TTMS-CLWT)
実売価格:2,750円
発売元:トリニティ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/B091BRVTQ4/
2022.04.19 Tue