火曜。A社DMポストカードの印刷立ち会い。 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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火曜。A社DMポストカードの印刷立ち会い。

10:00 印刷現場に直行。

先日、文章の下地にブランドを象徴する絵柄を薄く敷いたデザインのDMポストカードをデザインした。そのポストカードを印刷する現場に今日は立ち会うため、都内のある印刷会社にお邪魔する。このデザインは、ブランドを象徴する絵柄を印刷する際の濃度が非常にポイントとなる。紙地のようにも感じられるように挨拶文の下に絵柄を全面に敷いたので、絵柄が濃すぎると挨拶文を引き立たせることができないし、ましてやブランドを象徴するモチーフが濃いと「主張し過ぎ」とも受け取られかねない。

先週末に校正が上がっており、お客様とは確認済み。やはりお客様とも絵柄の濃度にポイントを絞ることで一致。ここからブレるわけにはいかない。というわけで、印刷現場で、自分の目で確認、指示することに……。

現場に到着すると、既に刷り出しがあがっている。これを見ながら、色味・濃度の微調整を繰り返す。かなり微妙な色合いだったということもあり、まずは色味から揃えることとし、何度もインキを練り直してもらう。色味が整ったのち、濃度を下げていく作業に入るが、濃度を下げたものの、部分的にはOKだが、面付け位置によって若干のムラが。1台(面付けされた1シートのこと)の中ですべての丁の、すべての絵柄を同じ濃度に調整していく。そしてやっとOK! シートにOKサインをし、OKの基準をつくる。僕らはこれを“OKシート”と呼んでいます。OKを出してからは一気に全部を印刷機に通す。量産。かなり許容範囲を狭めたということもあり、予定よりも濃度調整に時間がかかってしまった。

12:00 お昼の休憩に。

何とか終えることができ、お昼休憩に……。印刷会社の方に近所のお店まで車で連れていってもらう。 

13:00 現場に戻り、再度確認……もう大丈夫。

昼休みの短時間ではあったが、ドライダウン(インキが乾燥した後に、印刷直後の印刷濃度に比べて濃度が低下する現象のこと)が見られる。実は午前の“OK”ではもうちょっと、もうちょっとだけ薄くしたかったのだけども、ドライダウンを考慮してOKを出した。そのドライダウンを確認でき、ひと安心。一番のポイントであった絵柄は何とかクリア。午後の印刷はスムーズに進行する。

14:00 立ち会い終了。

ありがとうございました! デザイナーとして印刷現場に立ち会う機会はわりとあるが、そのたびにワクワクする。印刷機の音、インキの匂い、そして何より独特の緊張感。そんな空気は本社で製版の現場を経験していたときをちょっぴり思い出します。

16:00 B社にて打ち合わせ

アパレル・ブランドB社のインビテーションカードのデザインについての打ち合わせのため、先方へ。納期が割と厳しいので、最初の打ち合わせから質問をかなり多めにし、イメージを明確化していく。今までのインビテーションカードを見せてもらいつつ、お客様の好みを伺いつつ、デザインの方向性を絞る。

17:30 帰社。デザイン作業開始

さっそく先ほどのB社デザイン作業を開始する。今回のテーマであるコレクションの写真、資料を眺めつつ、打ち合わせでテーマとなったモチーフを作る。洋服の柄に多く使われているお花のモチーフを使ってみるというのはどうか。アクセサリーにもなっているリボンのお花を、実際にも似たように作ってみてデザインの参考にしてみることに。

21:00 退社。そのまま帰るつもりが……

今日はここまで。オフィスの最終退出者は取締役に電話をすることになっているので、いつものように連絡すると「ちょうど今、恵比寿のバーで飲んでいるので来ないか?」というお誘い。飲むと眠くなってしまうタチなのだけれど、飲みに行くのはけっこう好き。というわけで、喜んで参加します。

21:30 恵比寿のバーで飲むことに

恵比寿のバーに到着。取締役とふたりで飲むことはあまりないので、ちょっと緊張? 仕事の近況や、GRAPHがどのように力をつけていったのかというお話、僕の良いことや足りないこと……などなど。やはり仕事のお話にはなりますよね。でも後半は、お隣の席の、取締役の飲み友達も混じりながら音楽話も。

23:30 帰路につく

あっという間に終電近くに……。
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