
様々なジャンルで活躍するデザイナーの来歴をたどるシリーズ、第8回は「デザインと自主制作」編。グラフィックデザイナーとしてデザイン事務所「Coa Graphics」を主宰する一方、音楽レーベル「Coa Records」を運営し、自身も「Spangle call Lilli line」のメンバーとして活動する藤枝憲さんを取材し、その経歴から現在に至るまでの足跡をたどります。
第4話 “匠”にはなりたくない

藤枝憲さん
いま興味があるのは映像
??今後、やってみたいことはありますか?
藤枝●基本的にはこのままのスタイルを維持しつつ、デザイン、レーベル、バンド、お店と、どれも自由なスタンスで続けていけたらいいと思います。……ただ、グラフィックデザインって、この先どうなるかわからないじゃないですか。時代は映像やWebにシフトしてきているし、それら全部含めてトータルで考えないとキビしい時代だと思うので。
??Webデザインはやってないのですか?
藤枝●いまは、自分たちの事務所のHP以外は基本的にやっていません。ただ、ライトユーザーからしてみれば、CDジャケットや紙媒体もそろそろいらない時代になってきていますよね。そういう意味では、YouTubeもそうですがWeb+動画がいま一番面白いですよね。
??映像方面、興味あるのですか?
藤枝●そうですね、個人的にも、ここ数年は映像のほうに目がいくことが多いので。と言うのも、これまで話してきたように、ひとつの分野にこだわって“匠”みたいな存在になるのもどうかなぁ……という気持ちもあるんですよ。
??そういう性格ではない、と?
藤枝●もちろん、それもありますが、テクノロジーの進化の速度が早くなるにしたがって、今までの方法論や価値観が通用しなくなるまでのサイクルも早くなってきていると思うんです。
藤枝●基本的にはこのままのスタイルを維持しつつ、デザイン、レーベル、バンド、お店と、どれも自由なスタンスで続けていけたらいいと思います。……ただ、グラフィックデザインって、この先どうなるかわからないじゃないですか。時代は映像やWebにシフトしてきているし、それら全部含めてトータルで考えないとキビしい時代だと思うので。
??Webデザインはやってないのですか?
藤枝●いまは、自分たちの事務所のHP以外は基本的にやっていません。ただ、ライトユーザーからしてみれば、CDジャケットや紙媒体もそろそろいらない時代になってきていますよね。そういう意味では、YouTubeもそうですがWeb+動画がいま一番面白いですよね。
??映像方面、興味あるのですか?
藤枝●そうですね、個人的にも、ここ数年は映像のほうに目がいくことが多いので。と言うのも、これまで話してきたように、ひとつの分野にこだわって“匠”みたいな存在になるのもどうかなぁ……という気持ちもあるんですよ。
??そういう性格ではない、と?
藤枝●もちろん、それもありますが、テクノロジーの進化の速度が早くなるにしたがって、今までの方法論や価値観が通用しなくなるまでのサイクルも早くなってきていると思うんです。
再びプロダクト系へ?
藤枝●たとえば印刷のことに詳しくなっても、もしかしたら印刷を必要とする機会自体が将来なくなるかもしれないじゃないですか。なくなることはないだろうけど、Webによって少なくなってきているのは事実ですよね。紙のフィールドでいろんな知識を貯えて、職人芸みたいに仕事をしても、新しいツールが出たら、その都度、切り替えしなくてはならない。写植や版下の経験もギリギリある世代なので、本当はそういうものを否定したくないし、素晴らしさも知っていますが、そこに固執しすぎると自分で身動きをとれなくしてしまうと思うんです。
??デザイナーと一口に言っても、様々なことを要求される時代ですしね。
藤枝●だから最近、みんなアートディレクターとして全体のブランディングができる立ち位置にシフトしていると思うんです。その人の発想やセンス、人間力みたいなことも含めて問われているというか。なので、印刷知識だけでなく、ミュージシャンやレーベル、お店の経営なども含め、そういう人生経験のアーカイブスの膨大さや複雑さは重要だと思います。まぁ、人それぞれ、好きなことをやればいいとは思いますが、そろそろグラフィックに関わる世界もかなり過渡期に突入してきた感じがします。だから僕自身も、常に新しいことに柔軟にチャレンジしたいと思っています。
??再びプロダクト系に戻るとか。
藤枝●それも面白いですよね。実は、最近、そうしたものを売るための場所を作りたくて、先にお店を作ってしまおうか……と考えているところなんです。
??なんでも最初にハコを作ってしまうんですね。
藤枝●そうそう。なぜか、そういう性格なんですよ(笑)。
??デザイナーと一口に言っても、様々なことを要求される時代ですしね。
藤枝●だから最近、みんなアートディレクターとして全体のブランディングができる立ち位置にシフトしていると思うんです。その人の発想やセンス、人間力みたいなことも含めて問われているというか。なので、印刷知識だけでなく、ミュージシャンやレーベル、お店の経営なども含め、そういう人生経験のアーカイブスの膨大さや複雑さは重要だと思います。まぁ、人それぞれ、好きなことをやればいいとは思いますが、そろそろグラフィックに関わる世界もかなり過渡期に突入してきた感じがします。だから僕自身も、常に新しいことに柔軟にチャレンジしたいと思っています。
??再びプロダクト系に戻るとか。
藤枝●それも面白いですよね。実は、最近、そうしたものを売るための場所を作りたくて、先にお店を作ってしまおうか……と考えているところなんです。
??なんでも最初にハコを作ってしまうんですね。
藤枝●そうそう。なぜか、そういう性格なんですよ(笑)。



☆Coa Graphics、最近の仕事から
(上)FreeTEMPO『HARMONY』
CDジャケット
(中)クラムボン『THE NEW SONG』
CDジャケット
(下)森山直太朗『ワールドツアー2007』
ツアーパンフレット
次回からは、岩淵まどかさんのお話を掲載します。
(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)




