第5回 モーショントゥイーン:モーションガイド | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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Lesson3 アニメーションの制作

第5回 モーショントゥイーン:モーションガイド


「モーションガイド」を使ったモーショントゥイーンを作成しよう。オブジェクトにコーナーやカーブなどの複雑な動きをつけたいときに、モーションガイドレイヤーを作成して動きの経路となるパスを描画し、ガイド対象レイヤーのオブジェクトにモーショントゥイーンを設定する。この方法でパスに沿って移動するアニメーションが簡単に作成できる。応用の仕方次第でユニークなアニメーションが作れる便利な機能だ。これまでに学習したモーショントゥイーンとの組み合わせにも注意しながら見ていこう。

解説:北川貴清
※「FlashのABC」の本文中の解説で使用しているサンプルデータは、別ページでダウンロードができます。

ガイドを使った道順案内


ポイントがガイドに沿って地図の経路をたどるアニメーションを作成しよう。モーションガイドレイヤーを使用すると、複雑な経路の形状に沿って進むアニメーションを簡単に作成することができる。


【サンプル1】ポイントが目的地までの道順を案内する
ポイントのアニメーション
経路を進むナビゲーションとなるアニメーションを作成しよう。地図を進む方向を矢印で示し、注目を引くように点滅させる。

1.[名前:point]、[タイプ:ムービークリップ]で新規シンボルを作成する。「楕円ツール」と「多角形ツール」を使って、現在地と進行方向を表す円の中に三角形を配置した図形を描こう【図1】。

【図1】ナビゲーションとなる図形を描く
【図1】ナビゲーションとなる図形を描く

2.オブジェクトを選択し、右クリック(〔Control〕+クリック)でコンテキストメニューから[シンボルに変換]を選択する【図2】。[シンボルに変換]ダイアログボックスで[名前:pt]、[タイプ:グラフィック]、[基準点:中央]に設定して[OK]を押す。

【図2】オブジェクトをシンボルに変換
【図2】オブジェクトをシンボルに変換

3.[フレーム15]で右クリック(〔Control〕+クリック)してコンテキストメニューから[フレームを挿入]を選ぶ。フレームを選択した状態で、プロパティインスペクタの[トゥイーン]を[モーション]、[イージング]を[100]に設定【図3】。[フレーム20]で右クリック(〔Control〕+クリック)してコンテキストメニューから[キーフレームの挿入]を選択する。

【図3】プロパティインスペクタでモーショントゥイーンを設定
【図3】プロパティインスペクタでモーショントゥイーンを設定

4.[フレーム1]のステージのインスタンスを選択し、プロパティインスペクタで[カラー:明度]を[80%]に設定する【図4】。これでポイントのアニメーションが完成だ。ここまでの設定を[制御]→[再生]で確認すると【図5】のような動きになるはずだ。

【図4】プロパティインスペクタで[カラー:明度]を[80%]に設定
【図4】プロパティインスペクタで[カラー:明度]を[80%]に設定


【図5】ここまでの設定で、ポイントが点滅するアニメーションができる(ここでは【図1】で描画したものを400%に拡大している)
ガイドを使ったアニメーション
モーションガイドレイヤーを作成し、ポイントを経路に沿って動かそう。モーションガイドレイヤーに描いたパスに沿って、ガイドの対象となるレイヤーに配置したオブジェクトの位置のプロパティを変化させるモーショントゥイーンを設定できる。ポイントの方向をパスに沿って回転させることも可能だ。なお、パブリッシュした際、モーションガイドレイヤーのパスは表示されない。

1.[名前:map]、[タイプ:グラフィック]の新規シンボルを作成する。各描画ツールを使って、地図を描こう。レイヤーを「道路」、「建物」、「文字」のように分けておくと、あとから編集しやすいだろう【図6】。

【図6】レイヤーに分けて地図を描画
【図6】レイヤーに分けて地図を描画

2.[シーン1]に戻り、[ライブラリ]パネルからグラフィック[map]をステージに配置する。レイヤー名を「map」としておこう。新規レイヤー「point」を作成し、[ライブラリ]パネルからムービークリップ[point]をステージの適当な位置に配置しておく【図7】。

【図7】ステージに各シンボルを配置
【図7】ステージに各シンボルを配置

3.ムービークリップインスタンス[point]を選択し、プロパティインスペクタの[フィルタ]タブをクリックし、[フィルタの追加](+) から[ドロップシャドウ]を選んでフィルタを適用する。ドロップシャドウの強さを[ぼかし-水平・垂直:5]、[強度:60%]と設定して影をつける【図8】。

【図8】ムービークリップインスタンス[point]に影をつける
【図8】ムービークリップインスタンス[point]に影をつける

4.タイムライン右下の[モーションガイドの追加]ボタンをクリックして、「point」レイヤーの上に[ガイド:point]を作成する。「ペンツール」で地図にスタートからゴールまでの経路を描画する【図9】。

【図9】地図にスタートからゴールまでの経路を描画
【図9】地図にスタートからゴールまでの経路を描画

5.すべてのレイヤーの[フレーム120]にフレームを挿入【図10】。「point」レイヤーのフレームを選択し、プロパティインスペクタから[トゥイーン:モーション]を設定しよう【図11】。「point」レイヤーの[フレーム120]にキーフレームを挿入【図12】。

【図10】すべてのレイヤーの[フレーム120]にフレームを挿入
【図10】すべてのレイヤーの[フレーム120]にフレームを挿入

【図11】「point」レイヤーのフレームを選択し、プロパティインスペクタでモーショントゥイーンを設定
【図11】「point」レイヤーのフレームを選択し、プロパティインスペクタでモーショントゥイーンを設定

【図12】「point」レイヤーの[フレーム1~120]にモーショントゥイーンを設定
【図12】「point」レイヤーの[フレーム1~120]にモーショントゥイーンを設定

6.「point」レイヤーの[フレーム1]を選択し、ムービークリップインスタンス[point]の中心をドラッグしてガイドのスタート位置にスナップさせる【図13】。同様に[フレーム120]のインスタンスをゴール位置にスナップさせる。[ガイド:point]をロックしおくと編集しやすいだろう。

【図13】レイヤーをロック
【図13】[フレーム1]でムービークリップインスタンス[point]をスタート位置にスナップさせる

7.「point」レイヤーの[フレーム1]を選択し、プロパティインスペクタで[パスに沿って回転]のチェックをオンに設定する。ステージのインスタンスを「自由変形ツール」でパスに沿うように、矢印の向きを進行方向に回転させる【図14】。同様に[フレーム120]のインスタンスも回転させよう【図15】。すべてのレイヤーの[フレーム180]にフレームを挿入する。これですべての設定が完了だ。[制御]→[ムービープレビュー]で確認してみよう。

【図14】[フレーム1]:プロパティインスペクタで[パスに沿って回転]のチェックをオンに
【図14】[フレーム1]:プロパティインスペクタで[パスに沿って回転]のチェックをオンにし、インスタンスを進行方向に回転させる

【図15】[フレーム120]:インスタンスを進行方向に回転させる
【図15】[フレーム120]:インスタンスを進行方向に回転させる

次回につづく
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著者写真 [プロフィール]
きたがわ・たかきよ●1972年8月生まれ。三重県出身。三重大学工学部卒業。大阪を拠点としてwebデザインを中心に活動中。著書に『Flash8デザインスクール for Win & Mac 』『ネタ帳ビギナーズ FLASHテンプレート集 』
http://www.f-l-a-v-o-r.com
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