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iida - 第3話 CM以上に重視されるWebサイト - 注目企業のブランドデザインに迫る

2024.6.11 TUE

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注目企業のブランドデザインに迫る

第1回:iida(KDDI株式会社)

iidaの端末が白い空間をリズミカルに動くだけのCMには衝撃を受けた人も多いだろう。第3話では、Webを中心としたiidaのコミュニケーション戦略について話を聞く。

 

第3話

CM以上に重視されるWebサイト

 

──ブランドの訴求には、CMとWeb、カタログ、店頭などを使用していますが、そこでのトーン&マナーに関する規定を教えてください。

●すべて白を基調に、iidaという文字が映えるような形で統一しています。やはりブランドの方向性としては「元気」「明るい」というよりは「上質」「落ち着いたたたずまい」「清潔」といった方向をめざしていますので。

 

──それはターゲットがそういった方向性を求めるからでしょうか。

●必ずしもそうとはいえません。年齢で言うと20代から40代の男女で、オールターゲットではなくデザインが好きな人たちが中心です。新しいものに対して敏感な人、情報感度が高い人ともいえます。現在のところは首都圏の人が多い傾向ですが、今後はよりその層の範囲を広げていくつもりです。

cm_comp

クリーンな空間に訴求力の高いプロダクトがあるのみのCM。目的を、店頭やWebサイトへの誘導と割り切った、潔い映像表現だ


──クリーンな空間を携帯電話がリズミカルに動くだけのCMについて教えてください。説明を廃した理由は?

●15秒、30秒のCMではすべては伝えられませんので、CMはWebや店舗への誘導と割り切り、ここでは一切プロダクトの特徴には触れませんでした。それでも、プロダクト自体の美しさが際だっていましたので、充分な訴求力があったはずです。実際のところ、この短期間で一般認知度が50パーセントを超えているのは、この思い切ったCMのおかげでしょう。それに、既存のCMのフォーマットにとらわれていては、ほかのauのCMと同じになってしまいますからね。第一、iidaに興味を示す情報感度の高い人たちにとっては、テレビCMよりもWebのほうが大事なのです。

 

──Webの役割について教えてください。

●CMが、店頭やWebに来ていただくための情報発信のメディアなら、Webはより「iidaがどういうものなのか」を具体的に伝えていく場所です。端末やライフスタイルプロダクトの情報はもちろん、iidaの世界感を体感できるコンテンツを発信する場所、一言でいうとiidaの情報がすべて集約された場所です。

iidaBroad

Webサイト(http://iida.jp/)は情報の発信の場であるのみならずiidaならではのコンテンツの供給の場。現在トップページには「iida Broadcast」として、ケミストリー、口ロロ、AFRAなどiidaに賛同するアーティストの作りおろし楽曲がダウンロード可能

 

──iidaの世界感を体現するコンテンツについて具体的に教えていただけますでしょうか。

●たとえば「Digital Contents Gallery」。ここでは、著名なクリエイターの手がけた端末用の壁紙を提供しています。

kabegami

groovisions、エンライトメント、airside、森本晃司、tomatoほか、蒼々たるクリエイターが手がける壁紙

iidacalling

ユーザーがオリジナル楽曲を作成できるサービス「iida calling」。現在アップされている「iida calling3」なら、オリジナルの「5・7・5調」のメッセージを、口ロロのつくるメロディに合わせて音源化してくれる

「iida Broadcating」では、iidaに賛同してくださったChemistryや口ロロ、AFRAといったアーティストが、ほかでは聴けないオリジナルの楽曲を配信していますし、「iida calling」は、自分の声やメッセージを着うたにできるサービスで、現在展開中の口ロロの楽曲は、ツイッターとも連携しています。(取材:立古和智)

 

第4話では「ますます拡張するiidaブランド」をお送りします。

 

 

 

 

 

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