
様々なジャンルで活躍するデザイナーの来歴をたどるシリーズ。今回は株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズの島尻一成さんを取材し、エンタテインメント系企業の社員アートディレクターとしてCDパッケージや広告などを手がける今日までの足跡をたどります。
第2話 エンタテインメントな仕事をしたい

ソニー・ミュージックコミュニケーションズの島尻一成さん
人を楽しませるようなデザインを
──その後の転職先は?
島尻●そのころ、すごく好きだったアートディレクター、細谷巌さんのライトパブリシティに行きたくて、受けて落ちたり。結局、ライトパブリシティから派生したマグナというプロダクションに転職しました。実はそこも一度落ちたのですが、諦めきれずに半年後、また募集があったので受けたら通って。
──どのような業務を?
島尻●そこでは最初、先輩のアートディレクターについて、コンピュータ関係の広告をやってました。わりと堅い仕事が多かったです。でも、ついたアートディレクターがすぐ辞めちゃったんです。だから結構早い時期から一人で作業することが多くなった。前の会社でもそうでしたが、いわゆる師匠みたいな人がいないんです。
──どれぐらい勤めたんですか?
島尻●7年いました。20代の最後までですね。
──その後、現在のソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)に?
島尻●はい。それまで、やっぱり堅い仕事が多かったこともあって、もっとエンターテインメントな仕事がしたいと思っていたんです。そこで、また転職を……と考えていたら、当時の同僚で営業の人間がこの会社のことを教えてくれた。
──ちょうど30歳、独立を考えたりはしなかったのですか?
島尻●考えなかったですね。もっと経験を積むまでは、まだ早いかな……と。
──エンターテインメントの仕事がしたいというのは、やっぱりCDとか?
島尻●そうですね。それ以外でも、もっと人を楽しませるようなデザインを。
──個人的にどんな音楽が好きなんですか?
島尻●テクノ。
──意外ですね。
島尻●言われます(笑)。さすがにクラブでは踊れませんが。
島尻●そのころ、すごく好きだったアートディレクター、細谷巌さんのライトパブリシティに行きたくて、受けて落ちたり。結局、ライトパブリシティから派生したマグナというプロダクションに転職しました。実はそこも一度落ちたのですが、諦めきれずに半年後、また募集があったので受けたら通って。
──どのような業務を?
島尻●そこでは最初、先輩のアートディレクターについて、コンピュータ関係の広告をやってました。わりと堅い仕事が多かったです。でも、ついたアートディレクターがすぐ辞めちゃったんです。だから結構早い時期から一人で作業することが多くなった。前の会社でもそうでしたが、いわゆる師匠みたいな人がいないんです。
──どれぐらい勤めたんですか?
島尻●7年いました。20代の最後までですね。
──その後、現在のソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)に?
島尻●はい。それまで、やっぱり堅い仕事が多かったこともあって、もっとエンターテインメントな仕事がしたいと思っていたんです。そこで、また転職を……と考えていたら、当時の同僚で営業の人間がこの会社のことを教えてくれた。
──ちょうど30歳、独立を考えたりはしなかったのですか?
島尻●考えなかったですね。もっと経験を積むまでは、まだ早いかな……と。
──エンターテインメントの仕事がしたいというのは、やっぱりCDとか?
島尻●そうですね。それ以外でも、もっと人を楽しませるようなデザインを。
──個人的にどんな音楽が好きなんですか?
島尻●テクノ。
──意外ですね。
島尻●言われます(笑)。さすがにクラブでは踊れませんが。


島尻さんの仕事より、
左/初めて手がけたCDジャケット 中本トクロウ『自然の法則』(EARTH RISE RECORDS/1999)
右/最近手がけたCDジャケット めざましテレビ presents『REMEMBER』(Sony Music Direct/2007)
左/初めて手がけたCDジャケット 中本トクロウ『自然の法則』(EARTH RISE RECORDS/1999)
右/最近手がけたCDジャケット めざましテレビ presents『REMEMBER』(Sony Music Direct/2007)
パッケージとして残るものはいい
──SMCに入社して、最初はどのような仕事を?
島尻●まず、ゲームソフトのパッケージ・デザインをやってました。ちょうどプレイステーションが流行った頃ですね。その他は、広告系のポスター、パンフレット、カタログ、雑誌広告などを。
──CDは?
島尻●入社して2年ほど後、ソニー系のインディーズから出た中本トクロウさんというアーティストのアルバムが初めて。インディーズで予算がないということもあって、若手対象の社内コンペがあったんです。もう若手ではなかったのですが(笑)、CDジャケットを作ってみたくて、僕も混じって参加したんです。そのプレゼンが通ってからですね。
──現在、仕事の割合は?
島尻●最近は3〜4割ぐらいがCDジャケットです。面白いのは、アーティストそれぞれ違うということ。アーティストが思っているイメージというものが当然ありますよね。事前の打ち合わせでそれを聞いて、音も聴いて総合的に自分の中で咀嚼してみる。それをプレゼンして、プラス、こういうものもあるのではないか……と提案したものを喜んでくれたりもする。アーティストと仕事をする場合は、反応がダイレクトに伝わってくるというのがいいですね。
──それがエンターテインメントな仕事の魅力?
島尻●ええ。あと音楽の仕事をして思うのは、やっぱりモノが残るじゃないですか。広告は短期間のもので、新聞だと1日の世界。それはそれで、もちろん作る楽しみはあるのですが、やっぱりパッケージとして残るものはいいなと。親とかに見せても、わかるんですね。僕がどういう仕事をしているか。いままで広告の仕事してると言っても、いまいちピンとこなかった部分があったみたいなので(笑)。
島尻●まず、ゲームソフトのパッケージ・デザインをやってました。ちょうどプレイステーションが流行った頃ですね。その他は、広告系のポスター、パンフレット、カタログ、雑誌広告などを。
──CDは?
島尻●入社して2年ほど後、ソニー系のインディーズから出た中本トクロウさんというアーティストのアルバムが初めて。インディーズで予算がないということもあって、若手対象の社内コンペがあったんです。もう若手ではなかったのですが(笑)、CDジャケットを作ってみたくて、僕も混じって参加したんです。そのプレゼンが通ってからですね。
──現在、仕事の割合は?
島尻●最近は3〜4割ぐらいがCDジャケットです。面白いのは、アーティストそれぞれ違うということ。アーティストが思っているイメージというものが当然ありますよね。事前の打ち合わせでそれを聞いて、音も聴いて総合的に自分の中で咀嚼してみる。それをプレゼンして、プラス、こういうものもあるのではないか……と提案したものを喜んでくれたりもする。アーティストと仕事をする場合は、反応がダイレクトに伝わってくるというのがいいですね。
──それがエンターテインメントな仕事の魅力?
島尻●ええ。あと音楽の仕事をして思うのは、やっぱりモノが残るじゃないですか。広告は短期間のもので、新聞だと1日の世界。それはそれで、もちろん作る楽しみはあるのですが、やっぱりパッケージとして残るものはいいなと。親とかに見せても、わかるんですね。僕がどういう仕事をしているか。いままで広告の仕事してると言っても、いまいちピンとこなかった部分があったみたいなので(笑)。
次週、第3話は「会社員としてのデザイナーとは?」についてうかがいます。
(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)
(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)
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[プロフィール] しまじり・かずなり●1966年沖縄県生まれ。東京デザイナー学院卒業後、求人系広告代理店、制作プロダクション勤務を経て、株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズに入社。現在、同社クリエイティブ本部のクリエイティブオフィス、クリエイターズルーム第2制作に所属。アートディレクターとして、音楽/映像ソフトのパッケージデザイン、コンサート・パンフレット、広告などを手がけている。 |




