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第1回 株式会社マイティスペース 太田耕一郎氏の場合
株式会社マイティスペースの取締役・太田耕一郎氏は、ゲームのグラフィッカーという異色の経歴をもつWebデザイナー。インターネットの進化、もっと大きく言えばデジタルの進化とともに、つねに「新しいものを攻略する」べく仕事をしてきた結果、気がつけばWebデザイナーとしての今のポジションに到達していたという太田氏。異業種からの転身はどのようにして成功したのか。その経歴にせまります。
第4話 Webデザイナーの魅力と、その可能性について
──太田さんが思われる「Webデザイナーの魅力」について教えてください。太田●語弊があるかもしれないけど、何でもできるのがWebデザインかな。映像があったり、音声があったり……。ただ止まってる絵じゃなくて、何かが起こるという。
──なかでも好きな作業は何でしょうか?
太田●Flashはおもしろいですね。最近、Javaもおもしろいなと思うようになりました。
──お話をうかがっていると、自分が今までやったことのない、未知の分野についても、すごく前向きにチャレンジされる姿勢が伝わってきます。
太田●そうですね。とにかく新しいもの好きなので……。
──インターネットでは、今後も、新しい技術は出てきそうだと思われますか?
太田●思いますね。もう少し時代が進んだら、今度はもっと密に携帯電話と連動していくと思います。あとタッチパネルを使った何か……とか。これからはみんなキーボードを使わずに、モニターに集約されていくような気もしますね。……とにかく進化が速いですよね。もうそろそろ、僕は限界です(笑)。JavaはJava、FlashはFlashという専門家がグループ単位でやるっていうのが主流のスタイルになるかなと……。
──先ほど携帯の話が出てきたんですけど、携帯サイトなどのデザインを手がけたことは?
太田●やりましたよ。今思い出したんですが、ディレクションって立場で、J-phone(現SoftBank)の時代に、双六ゲームにたずさわりました。当時としてはめずらしくて、ひとりでやるスゴロクじゃなくて、街があって、その街に行くと、そこの街にいる人と会話ができるというもの。双六の方法も面白くて、アクセスした基地局から、自分が移動した所で、また再度アクセスした距離を計って、その分だけ進めるっていう……リアルと絡めた双六ゲームですね。そこで知り合いになった人とメール交換したり……いい経験になりました。ちょうど今、携帯電話は出始めのインターネットみたいな状態ですよね。ここからまた進化するのかなと思います。
──今回の企画は、異業種からWebデザイナーに転身したいという人に向けてのものなのですが、転職する際のアドバイスをいただけますか?太田●やっぱり自分でガツガツ貪欲に技術を覚えていく人がいいなと思います。「わからないので教えてください」は全然ウェルカムなんですけど、わからないことを「わからない」って素直に言えるのがいいですよね。僕はあまり教えるのが得意じゃないんですけど、今の人は「わからない」ってことをあまり言い出せないみたいで……聞いてくれればどんどん教えるんですが。
──太田さんご自身はお仕事されているなかで、いろいろな技術を習得されていったと思うのですが、会社に入る前に、ある程度そういう勉強をしておいたほうがいいと思いますか?
太田●学校に通うよりは、どこかに入って仕事をしながら習ったほうがいいと僕は思いますね。学校で習うことはあくまで練習なので……実地で数をこなしたほうが身になると思うんです。
──未経験の状態で会社に入るというのを、まずどうクリアするのか……という問題はありますけれど。
太田●新卒でも中途でも、結局技術にはあまり期待してなくて、人を見てると思うんですよ。「やる気がありそうだ」とか、「教えたら覚えてくれそうだ」ということを見てると思うんですよ。どんなに優秀でも、はじめからできる人はいないと思ってるんで……。そこで黙って何もしない人なのか、自発的に本を読むなり人に聞くなりして、仕事を覚えていく人なのか……ってことですよね。それと、アシスタントだと最初にやらされるのは、テキストの流し込みとか、そういう地味で単調な仕事だとは思うんですけど、そういうことが大事かなと思います。
(取材・文:草野恵子 撮影:栗栖誠紀)
今回で太田耕一郎さんの記事は終了です。次回をお楽しみに!



