第3話 Flashに専念できるような環境を探して—— | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて
成功を勝ち取れ!異業種からの挑戦

第3回 株式会社ラナデザインアソシエイツ 児玉温子氏の場合


株式会社ラナデザインアソシエイツのFlashクリエイター・リーダーの児玉温子氏は、もともとシステムエンジニアの出身だ。折しも2000年問題が懸念されていた時期に、金融機関のシステムを手がける会社で対応に追われていたという。その後「よりインタラクティブな制作をしたい」という思いにかられ、転職を決意。一見、おっとりとした雰囲気の彼女だが、仕事の話を伺っていると、かなりハードな環境を乗り越えてきた様子。彼女のパワーの源はどこにあるのか──。

第3話 Flashに専念できるような環境を探して——

──前職の制作会社をやめた後、ふたたび転職活動を始めたわけですね。
児玉●はい。ディレクターの求人はすごく多かったんですが、ディレクションとFlashとどっちつかずの仕事をするより、ひとつのことを重点的にやりたいという思いがあり、Flashに専念できるような環境を探していました。特に、前職ではディレクションに追われ、Flashのトレンドリサーチが追いつかず、どうしても時代遅れな作り方で制作していることに対して、自分の中で葛藤を感じることが多かったんです。

──なるほど。とはいえ、制作会社でかなりの経験を積んでいらっしゃったので、就職という選択肢以外に、フリーランスとしてFlashの仕事に専念するという選択肢もあったと思うのですが……?
児玉●Flashを制作されている方でフリーになる方は多いですし、これから先も、たぶんずっとついて回る選択肢だとは思うんですけれども……自分がフリーになったときを想像すると、ちょっと難しいかなと思います。ひとりしかいない空間でずっと制作したり、会社というネームバリューなしにお客さんと対応するというのがどうしてもピンと来ないんです。一緒に達成感を感じられる人がいることこそ、私の制作へのモチベーション維持につながっているので、あまりフリーになることは考えないようにしています。あと、女性でFlashをやっている人はあまりいないんですよ。

──確かにそうですね。
児玉●そうなると、フリーの立場になった場合、女性だということで女性らしい表現が求められる仕事ばかりをいただきそうで……前職でも、出来上がったものを見せると「こういう大胆な表現もできるのですね! おっとりして見えるのに……」なんて驚かれる方もいらっしゃいました。Flashをやる女性がどんどん増えてくれば、周りの見方も変わってくるとは思うんですけれど。

──なるほど。
児玉●そんなときに、前職の同僚がラナデザインアソシエイツに転職をしていて……どんな環境の会社なのかを聞くことができたんです。ラナデザインはFlashを集中的にできる環境が整っているという印象を受けました。もともとラナデザインの手がけているデザインなどもよく見ていて、クオリティの高い作品を制作する会社だなと思っていたというのもありまして……。

──実際に入社してみて、仕事の進め方や職場環境など、前の制作会社と比べていかがでしょうか。
児玉●前の会社のときにはアートディレクター(以下、AD)のいないプロジェクトが多くて、ADから指示を受けることがあまりなかったんですが、弊社の場合はADが必ずチェックします。Flashについても、デザインチェックや動きのチェックなど、徹底的なクオリティチェックを行います。それによってFlashの制作に専念することができるんです。

(取材・文:草野恵子  撮影:栗栖誠紀)

株式会社ラナデザインアソシエイツ
http://www.ranadesign.com/
1996年に創立、インターネット黎明期から数多くのWebサイトを手がけてきたラナデザインアソシエイツ。立ち上げから運営までのトータルプロデュースを得意とし、ソニーや資生堂、ユニリーバ・ジャパンなどのブランドサイトを数多く手がけている。これまでに東京インタラクティブ・アド・アワード、The New York Festivals 、LONDON INTERNATIONAL ADVERTISING AWARDSなど数々の賞に輝く。つい先日も、同社が手がけたウォーターフォード・ウェッジウッド・ジャパンのサイトが「2007グッドデザイン賞」に選定されるという快挙を成し遂げたばかり。



次週は「第4話 「0」と「1」じゃないのが、広告の世界」についてお届けします。

twitter facebook このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
【サイトリニューアル!】新サイトはこちらMdNについて

この連載のすべての記事

アクセスランキング

8.30-9.5

MdN BOOKS|デザインの本

Pick upコンテンツ

現在