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理屈でわかるレイアウト術

版面や段組みなどの基本フォーマット

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●文:生田信一[Far, Inc.] e-mai l . info@far.co. jp

版面の基本的な名称や設計方法を押さえる
紙媒体のレイアウトを行う際、「版面(はんづら)」と「マージン」を設定することは多い。ここでは、印刷物のレイアウトでもっとも基本となる紙面の基本フォーマットについて解説していこう。

 印刷物の紙面は、ほとんどの場合、版面とマージンが設定されています。版面とは、本文のテキストや図版、キャプションなどの要素を配置する領域です。一方のマージンは、本文をレイアウトしない領域を指します。紙面の縁ぎりぎりまでテキストを入れると紙の 断裁時に文字が欠けることもあるため、一定領域の余白を設けましょう。

 マージンにはテキストなどを配置しないのが一般的ですが、ページものの誌面設計の場合は、余白にノンブル(ページ番号)や柱、ツメなどを配置する目的で、マージンを広めに確保するケースもあります。

 なお、マージンの面積を大きく取ると相対的に版面が狭くなります。版面の面積比率を「版面率」と呼び、版面率を低くすると紙面の周囲に余白が生まれ、ゆったりとした上品な印象に見せたいときに効果的です。版面率を高くすると、紙面の余白が狭くなり、圧迫された印象になりますが、テキストや図版などの情報量を増やして、にぎやかな紙面をつくれます。

 また本文のテキスト量が多い場合などは、版面内のスペースを段で分割し、段組みを設定するのも一般的。段組みをすると行長が短くなり、可読性が高まります。また、図版を組み合わせて紙面をレイアウトする場合は、段組みをレイアウトのガイドとして活用すると、図版を合理的に配置できます。

 版面のさまざまな名称
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紙面のレイアウト、特にページものの誌面設計の場合、まず版面を決める。さらに本文テキストを段組みするときは段と段の間隔(段間)も設定しよう。本を開いた見開きの状態で、ページの左右両端を「小口」、中央部分は「ノド」と呼ぶ
 A5サイズの版面設計イメージ
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文字ブロックのサイズを割り出すときの参考図。文字サイズをa、行送りをb歯(H)、1行の文字数をc、行数をdとすると、文字ブロックの幅A={b×(d-1)+a}×0.25mm、文字ブロックの高さB=a×c×0.25mm。なお、1Q(級)=0.25mm、1H=0.25mmとなる 左図の方式に当てはめて版面を計算する。判型はA5(148mm×210mm)だ。Aは{24H×(20-1)+13Q}×0.25=117.25mm。Bは、13Q×26×0.25×段数2+段間7.5mm=176.5mm。これが版面のサイズとなる。あとは判型のサイズを元に天地や小口、ノドのマージンを決めていく。ここでは、天を15mm、小口は15mm、ノドは15.75mm、地は18.5mmとした

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本記事は『MdN』2012年12月号(vol.224)からの転載です。
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