火曜。新規案件の打ち合わせが続く。

インタビュー

2013.1.22 TUE

1年生になったら～ 1年生になったら～♪　ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？　毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！

今月の1年生デザイナー

續田功太さん（モスデザイン研究所）

〔プロフィール〕
つづきだ・こうた●東京都出身の23歳。子供の頃からとにかく絵を描くのが大好きで、将来は「イラストレーターになりたい」と考えていた續田さん。高校卒業後は東洋美術学校のクリエイティブデザイン科に進学。4年制の同学科にて、高度グラフィックアートを専攻する。卒業時には“生物多様性”をテーマにした卒業制作作品『piece』が、「経済協力開発機構（OECD）より良い暮らし指標賞」（OECD Prize on BLI）を見事受賞。表彰式のために、フランス・パリへの無料招待を受ける。現在、その作品はOECD本部の中に飾られているのだそう。モスデザイン研究所には、2012年４月に新卒として入社。入社して約8ヵ月が過ぎようとする續田さんの今後の目標は「クライアントに直接プレゼンテーションができるようなスキルを磨く」ということ。「年に一度は賞を取る」という気概で頑張る續田さんの、年末の多忙な一週間をお届けします！

モスデザイン研究所とは？

前身である株式会社モス・アドバタイジングの創業（1965年8月）から数えると、半世紀に届く歴史を持つ広告制作会社。ラベルデザインからメニュー、カタログ、パンフレット、新聞広告、雑誌広告、Webなど、幅広い媒体の制作物を手がける。

http://www.mosdesign.co.jp/

6:30　起床

いつものように起床。朝早く起きるのは本当は苦手なのですが、時間に余裕を持って行動できるほうが良いので、頑張って起きています。

8:35　出社

メールのチェックや今日の仕事の確認を終えたら、さっそく昨夜のうちに考えておいた表紙アイディアを形にしてみます。……が、あまり良くなかったため、再度アイディアを練り直すことに。

10:00　作業開始

中日新聞の記事広告入稿作業と『大元気』の表紙案、クロスワード企画のアイディアを、引き続き考えていきます。『大元気』の表紙案については、高齢者層向けのデザインを意識していたはずなのに、いつの間にか若い層に向けたデザインに寄ってしまった前回の反省点を思い出しながら、同じような感じにならないように気をつけます。

▲『大元気』の表紙はロゴも含めて模索中。作業中の様子を後ろから先輩が撮影してくれました

12:50　お昼休憩

今日はコンビニのおにぎりで簡単に済ませます。隣の席の先輩デザイナーさんと、イラストの話で盛り上がる。昔、先輩が描いていたイラストを見せてもらったのですが、今の先輩のイメージとまったく違うリアル系のイラストだったので驚きました！

13:40　作業再開

昨日の手描きラフをパソコン上で形にして、イメージと違った点を直しながらデザインしていきます。途中段階でも何回か実寸で出力して、パソコンだけで作業をしないように気をつけます。やっぱり出力しないと雰囲気がわからないところがあります。

15:00　打ち合わせ

某飲料メーカーの新規商品のデザインについて、社内での打ち合わせに入ります。ターゲットやボトルのデザイン、色数や期待できる効果などをじっくりと話し合いました。

▲みんなでいろいろな意見を出し合います

18:00　打ち合わせ兼打ち上げの席へ

先輩と一緒に、外部のプロデューサーさんとの打ち合わせの席へ。打ち合わせの後に前回のお仕事の打ち上げが行われるということで、落ち着いたレストランでの打ち合わせとなりました。プロデューサーさんから、新しい案件について詳しい作業内容やクライアントの求めているイメージを説明いただきます。ブランドロゴを一新したばかりの眼鏡販売会社の案件で、これから展開する店舗のPOPなど販促ツールを制作するお仕事です。聞き逃しがないように、話を聞きながら細かくメモをとっていきます。その後、前回のお仕事にたずさわったメンバーが揃って、打ち上げがスタート。こういう席に参加するのは初めてのことだったので、緊張してうまく話すことができなかったのですが、周りのみなさんから、自分が入社する前の会社のエピソードや設立当初の話などを聞くことが出来ました。弊社は、前身である株式会社モス・アドバタイジングの創業が1965年。50年近い歴史があります。自分が生まれる前からある会社なんだなと、あらためて実感しました。また、経験豊富なプロデューサーさんによる「今の時代、どうしていったらよいのか」という話も、とても興味深かったです。