水曜。作業に集中する日。

インタビュー

2013.3.27 WED

1年生になったら～ 1年生になったら～♪　ということで、デザイナーという職業に憧れる読者のみなさんに先駆けて、一足早くデザイナーになった先輩デザイナーの1週間を追いかけるのが、このコーナーです。夢を現実にした新人デザイナーの仕事と生活ぶりは実際どのような感じなのでしょうか？　毎月第3週に、その曜日の出来事を毎日更新でお届けします！

今月の1年生デザイナー

増田善謹さん（ジープラ）

〔プロフィール〕
ますだ・よしのり●東京生まれ、埼玉県育ちの25歳。工作好きの父親の影響で、子どもの頃から何かつくることが好きだった増田さん。絵を描くことはさほど好きではなかったが、高校時代のアニメブーム時に好きなアニメの模写などをしているうちに、絵を描くことも好きになる。友だちから依頼されて絵を描くことも多くなり、次第に「好きな絵を描くことができる仕事」を目指すように。高校に通いながら、週末はデッサンなどの絵の基礎を予備校で学び、日本大学芸術学部のインダストリアルデザイン学科へと進学を果たす。大学時代はインダストリアルデザインの基礎として、コンセプトやアイディアを練る授業を受ける一方で、ペンタブレットを手に入れ、独学でパソコンで絵を描くようになる。次第に絵のスキルを磨きたくなり、HAL東京の2年制昼間コースに自費で通い、3DCGの技術を取得する。クラスメートは社会人経験者なども多く、多彩な顔ぶれで意識も高く、刺激を受けることも多かった。専門学校卒業後は、新卒採用でジープラ株式会社に入社を果たす。入社してすぐに自分が大好きだった有名キャラクターの案件にたずさわることになり、「いつかはやってみたいと思っていたことがいきなり実現してしまいました。非常に恵まれていると思います」と語る。今後の目標は、アートディレクター。入社してもうすぐ１年が経つ増田さんの、公私ともに忙しい一週間をお送りします！

ジープラとは？

デジタルエンタテインメント業界で18年の実績を持つポリゴンマジックと、モバイルSNSで世界を攻めるグリーから、2012年6月に新たに誕生したソーシャルゲームの制作会社。『戦国キングダム』など自社提供のカードゲームから、さまざまなゲームの制作を行なっている。デバイスの変化に合わせて、コンテンツのリッチ化、多彩なサービスの提供などを意欲的に手がけている。

http://www.geeplus.jp/

8:00　起床

水曜日は、大きな会議などの予定がないことが多い曜日。自分のペースで一日を過ごせことが多いので、いつもと違った気持ちで朝を迎えられます。

9:45　出社

昨日に引き続き、イラストの作成に入ります。イラストの作成は、構図決め→ラフ完成イメージ作成→描き込み→バランス調整という工程を踏んでいるのですが、何よりも描き込みに一番、時間を使います。早くても1日、今回のケースだと3日ほど描き込みに時間を割くことになりそう。

▲自分のデスクを撮影して見ました

13:30　昼食

今日は六本木ヒルズへ。六本木ヒルズは会社の目の前なので、特に天気悪い日などは助かります。ドリンクバー付きの定食屋さんによく通っています。

14:30　午後の作業開始!!

この時間はコーヒーを飲みながら作業をすることが多い。持ち帰りのコーヒーショップのものをいつも買うのは無理なので、社内の自販機で買うことの方が多いかもしれません。さらに、最近は業務用のコーヒーを買ったり、懐事情を考えることも多くなった気がします（笑）。

23:00　キリがいいところで退社

キャラクターをひと通り描き終えて、キリがいいところまで終わったので退社。集中して作業していると、気づいたら結構な時間になってることも多いです。イラストを描くのが好きな人なら、きっと同じ感覚を味わったことがあるのではないかと思います。明日の作業で、背景を描き込んでバランス調整をしたら、いよいよ完成です。