第3話 フリー、そして新会社 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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まざまなジャンルで活躍するデザイナーの来歴をたどるシリーズ。今回はWebデザイナー&プログラマーの梅津岳城さんを取材し、今日までの足跡をたどります


第3話 フリー、そして新会社



梅津岳城さん

中目黒「マウント」にて、梅津岳城さん


デザインよりも、実装力


──フリーランスとなってからの仕事状況はいかがでしたか?

梅津●運が良かったのか、ちょこちょこいただけて。

──独立してからは、どこで作業を?

梅津●メインは、ほとんど自宅です。現在のパートナーのイム(ジョンホ)くんと1年ぐらい事務所をシェアしていたこともありましたが、ほとんど行かなくて(笑)解約したこともありました。基本的に出不精なんですよ。

──フリーではどれくらい?

梅津●3年です。

──その後、イムさんと会社(マウント)を立ち上げることになったわけですが、その動機は?

梅津●きっとフリーで仕事するのに飽きてきたんですね。

──イムさんとの出会いはいつ頃だったのですか?

梅津●僕が会社(博報堂アイ・スタジオ)を辞めたのが3月なんですけど、5月ぐらいにあるイベントで出会いました。その翌日に電話がかかってきて「Flashの仕事があるよ」と。それがきっかけで付き合いが始まり、同い年だから気も合って。

──新会社ではどんなことを目指そうと?

梅津●他の評価とか気にしないで、自分たちが納得できるものを作ろう、と。僕はそう思ってます。あと、態勢的にはできるだけ二人で終われるようにしたいですね。

──例えばひとつの案件があれば、イムさんがアートディレクションして、梅津さんがデザインを……

梅津●デザインまでは基本的に彼がやりますから、僕は動きがメインです。あとはアルバイトの人に入ってもらうかもしれませんが、なるべくこの部屋の中で全部終わるようにしたい。人数が増えてコミュニケーションが増えても、あんまりいいものができないと思うので。やっぱり、知った仲でやるのが一番いいかと。多分、ケンカとかも一杯するでしょうけれど(笑)。

──設立されたばかりですが、仕事的にはどのぐらいのボリュームで?

梅津●ま、常にふたつぐらいかな。それが限界だと思う。二人で回すという意味では。他の人を使う場合は、もっとできるのでしょうけれど。

──自分で自分の仕事をどう見てます?

梅津●まだまだ大したことないな、と思っています。自分のパーソナルワークのデザインしかり。だから、そこにメインの比重を置いていない。どちらかというと、動きとかインタラクティブな部分とか……まあ、実装力の部分ですね。


ANYONEANYONE

梅津さんの仕事から、ANONYMOUS「ANYONE」2007月3月
アート・ディレクション、デザイン、Flashを担当。
整然とまとめられた理知的なシンプルさが魅力の、
フォト・エージェンシー・サイト。


次週、第4話は「まず、自分が頑張らないと」を掲載します。

(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)


梅津岳城さん

[プロフィール]

うめつ・たけしろ●1977年神奈川県生まれ。Webデザイナー、プログラマー。京都大学総合人間学部卒業、博報堂アイ・スタジオ勤務を経て独立。さる3月、イム・ジョンホ氏とともに「株式会社マウント」を設立したばかり。

http://istruggled.com/ http://mount.jp




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