第4話 なにを作って行くか? | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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まざまなジャンルで活躍するデザイナーの来歴をたどるシリーズ。今回はWebデザイナー&プログラマーの梅津岳城さんを取材し、今日までの足跡をたどります


第4話 なにを作って行くか?



梅津岳城さん

中目黒「マウント」にて、梅津岳城さん


インタラクションを含めた「デザイン」


──そもそも、デザイナーという意識は薄いんですか?

梅津●狭い意味でのデザイナーではないですね。言ってみれば、インタラクティブ・デザイナーかな……。サイトは、静かな画面だけではないじゃないですか。意匠という意味でのデザインではなく、動いているところを作ったりインタラクションの要素。そういうところも含めてのデザインだと思っています。

──逆に欠けている部分は?

梅津●コミュニケーション能力ですね。僕、すごく人見知りするほうで、基本的にあんまり話さないんですよ。もう、イムくんがよく喋るから(笑)。

──そう自覚してるなら作る方に専念して、あとのマネジメントなどは人にやってもらったほうがいいと。

梅津●そうかもしれませんね。でも、いま会社を設立したばかりということもあって、いろんなところに付いて行かされるんです。クライアントとの打ち合わせとか。何も喋らないのにすごく疲れて(笑)。

──ここ数年、IT関係の華々しさがあるじゃないですか。そういうのは苦手?

梅津●ああ、もうまったくダメです。現場の実態とかけ離れていますよね。そっちは代表とかCEOの役割ですから、それはそれで得意な人がやればいいと思ってて。

──今後のビジョンは?

梅津●イムくんがいろいろアイデアを持っているのですが、僕は「やりたくない」と言ってるほうで。もちろん、こういう傾向のサイトをやりたいとか、個人的にはあるんですけれど……お金があまり関係ないものをやりたいですね。床屋さんのサイトとか(笑)。

──では、最後にアドバイスを。

梅津●アドバイスできる立場にないっていうか……まあ、僕も頑張るので、みなさんも頑張りましょう。

──フツーですね。

梅津●ハハハ。僕自身が頑張らないといけないと思ってて。僕というかマウントが。

──この世界、ペースが早いですよね。

梅津●ええ。決して、もう若手ではない。そのへんは緊張感があります。


三井不動産レジデンシャル「Life」三井不動産レジデンシャル「Life」

梅津さんの仕事から、三井不動産レジデンシャル「Life」2008年2月
Flashを担当。
実写をメインにした住宅販売会社サイト。様々な人へのインタビューに誘う「動き」が軽妙



今週で梅津岳城さんのインタビューは終了です。

(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)


梅津岳城さん

[プロフィール]

うめつ・たけしろ●1977年神奈川県生まれ。Webデザイナー、プログラマー。京都大学総合人間学部卒業、博報堂アイ・スタジオ勤務を経て独立。さる3月、イム・ジョンホ氏とともに「株式会社マウント」を設立したばかり。

http://istruggled.com/ http://mount.jp




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