第3話 ECサイト構築を初めて経験 | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第3回 株式会社アイ・エム・ジェイ 後藤久美子さんの場合


株式会社アイ・エム・ジェイ(以下IMJ)のプロデューサー・後藤久美子さん。大学時代に経験した映像制作会社でのアシスタントディレクターのアルバイトをきっかけに、デジタルコンテンツの制作会社に就職。さまざまなデジタルコンテンツ制作に関わったのち、転職を果たす。IMJに入社したのは2004年の6月。明朗闊達な彼女だが、実は引っ込み思案な性格だとか。「チャンスをもらったら、それにはすべて応えようと思っている」という全力投球な姿勢から、彼女はプロジェクトの推進役としてなくてはならない存在となっているようだ。アルバイト時代の話から、現在のお仕事までさまざまなお話を伺いました。


第3話 ECサイト構築を初めて経験

──転職にあたって、まずはどのような活動をされたんでしょうか。
後藤●とりあえずネットでいろんな会社を見てみましたね。転職サイトを見て、面白そうだったら、その会社のサイトを見て、実際に応募しました。

──既にたくさんのWeb制作会社があったので、選ぶのに困るくらいだったのでは。
後藤
●でも、実際に面接を申し込んだのはIMJの他に1社だけだったんですよ。転職系のサイトを見た時にIMJがぱっと目について、応募したらすぐ返事をいただいたので……これもご縁かなと思いました。


──ディレクター志望で入社されたとのことですが、その動機を教えてください。
後藤●いろんなことをいっぱいやったので、その経験を一番活かせるのはディレクターだと思
いました。前職では予算の調整もやってデザインもしてコーディングもして……と自分で何でもやってましたから。いろんな経験を積んだのが自分の強みだと思ったんです。ディレクターは、モノを作るところの“現場監督だと思うので……そこを一番やりたかったんです。

──入社されて、最初に手掛けた案件は?
後藤●最初は大手通信業者のWebサイト制作の仕事で、2、3カ月はアシスタントディレクターをしていました。テキスト修正とか細かい確認・修正作業がメインで、クライアントとの打ち合わせはあまりなかったです。その後、アシスタントを脱して大手自動車メーカーの車種のページの制作にディレクターとしてたずさわりました。

──ちなみに自動車に興味は……?
後藤●なかったです。今では比較的好きなんですけど、当時は車の細かいスペックは全然わからなくて。車好きな人にいろいろ聞きながらやっていましたね。このお仕事は半年くらい担当しました。その次に、ある大手ECサイトの構築をやることになりました。一からECサイトを立ち上げることに参加できたんです。

──ECサイト構築のご経験はあったのでしょうか。
後藤●もちろんなかったです。ユーザーとしても、最近はほとんどネットで買ってますけど、その時はそんなにECサイトを使ってなかったですし……何もかも初めてでしたね。一から立ち上げをやるということも、システム会社と連携して何かをやるとか、コンセプトからどういう演出をするかなど……とにかくいろいろ考えましたし、どんな商品を扱うのか、お客様と一緒に考えたりもしました。お客様も含めて一からの構築だったんです。

──どのようなチーム編成で行ったのでしょうか。
後藤●プロデューサーがいて、私が制作進行ディレクターで、もうひとり情報設計のディレクターがいて、あとはアシスタントで2人ディレクターがいました。それがフロント側の基本構成でしたね。SEとシステム会社はまた別で。すべてを一からやることができたので、すごくおもしろかったですし、非常に大きな経験でしたね。

──このプロジェクトで一番苦労した点は?
後藤●とにかく扱う商品の数が数千点と非常に多かったので、そのデータ管理です。3週間くらいかけて5000点の商品を撮影しました。立ち上げまでの期間が
とにかくなかったので、その中でシステムの人と連携してやっていくことや、いろんなことをやりたいというお客様の要望をどう形にしていくか……その調整が一番大変でしたね。

──何もないところから作り上げるというのは、本当に大変ですよね。
後藤●このお仕事が、自分の転機になったなと思っています。構築後、このサイトの運用を半年くらい行って、そこでプロデューサーに転向しました。IMJに入社して1年半ほど経った時期だったと思います。

(取材・文:草野恵子  撮影:谷本 夏)

株式会社IMJ
http://www.imjp.co.jp/
デジタルクリエイター育成のパイオニア的存在“デジタルハリウッド”から、1996年に分社・独立してできたIMJ(アイ・エム・ジェイ)。その後の劇的なIT業界の進化とともに急成長を遂げ、現在はIMJ(アイ・エム・ジェイ)を核とした“IMJグループ(22社)”を形成するにいたる。専門性の高いグループ各社のノウハウを柔軟に活用し、企業のメディア戦略を「Webインテグレーション」、「モバイルインテグレーション」、「エンタテインメント」、「広告マーケティング」の4つの領域からトータルにサポートするインタラクティブ・エージェンシーである。業界の牽引役として、今後さらにその動向が注目されている。


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次週は「第4話 『あなたとやって良かった
と言われる人間になりたい」についてお届けします。
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