
“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!
第4回 株式会社デジタルブティック 相馬哲也さんの場合
株式会社デジタルブティックのデザイン&クリエイティヴチームのマネージャー、相馬哲也さんが、コンピュータの魅力にみせられて情報処理の勉強を始めたのは10代の頃。当時はインターネットが登場する遥か以前。その後のコンピュータの進化とインターネットの登場とともに、パソコンがオフィスにどんどん導入されていく一連の経緯を、実際に経験して来た世代である。そんな彼はプログラマーとしてキャリアをスタート。そして、30歳を過ぎてからWeb制作・デザインの道を模索することに。それはちょうどWeb制作の黎明期でもあった。複数の会社でWeb制作に従事しながら、少しずつ自分の居場所を見つけていった相馬さんに、今までの軌跡や現在の仕事についてお伺いしました。
第3話 派遣でさまざまなWeb制作を経験
──大手音響映像メーカー製品情報サイトのデザインチームでのお仕事は3年間で終了されたわけですね。
相馬●はい。そのデザインチームでの自分の業務は、更新やメンテナンスが主なものだったので、「このページを私が作りました」と言えるほどのものはなかったわけです。それで、ある程度自分の裁量でできるような仕事がしたいと思いまして……。
──なるほど。次の会社はどのようなところだったのでしょうか。
相馬●今度は上場する直前のソフトウェア開発会社でした。これも人材派遣会社で紹介された形になります。前職の製品情報サイトは静的なページが多かったんですけれども、次の会社は動的なコンテンツがたくさん含まれている自社サイトを任されまして……ここでプログラマーの経験が生きてきましたね。よみがえってくるものがありました。この会社では、デザイナー兼ディレクター兼プログラマーという形で働きました。何でも屋ですね(笑)。年齢的にもその時点で37歳だったので、マネジメントもできる要員として採用されたんだと思います。
──マネジメントも含めて、ひとりで何役もこなす感じですね。ちなみにデザインについての勉強は何かされていたのでしょうか。
相馬●ほとんど独学で、学校に通ったりすることはなかったですね。デザインの本や色彩の本を読んだくらいです。
──そのソフトウェア開発会社を1年経験したのち、今度はWeb制作会社へ行かれるわけですが……?
相馬●はい。当初思い描いていたWeb制作会社の仕事が、ようやくこの3社目で叶った形になります。ここも派遣会社経由だったんですが、ありとあらゆるジャンルのWeb制作を受注している会社でしたので……いろいろと経験することができました。雑誌と連動したコンテンツや、レコード会社の遊び心あふれるサイトなど……。そういえば、コミュニティ構築というのも、この会社で初めて経験することができました。
──コミュニティ構築は現在のお仕事にもつながってくる内容ですね。……お話を伺っていると、いくつかの派遣先を経て、少しずつ自分の想い描いていたところに近づいてていらしたように感じます。
相馬●そうですね。自分の出発点はプログラマーだったわけですが、デザインも両方うまくできるような会社を選んできたと思います。会社やプロジェクトによっては、「この人はここまで」とガチガチに役割範囲が決まっていることもありますけれども、自分はそういう環境では逆にやりづらいということがありますね。自分のひとつの脳に、両方のノウハウを溜めていきたいというのはあるんですよね。
───最近はWeb業界がだんだん成熟していく中で、分業制が進んでいる会社もありますが……。
相馬●Webってコンピュータですよね。簡単に言うと、絵だけでは動かないもの。それを結局まとめる人がいないといけないじゃないですか。そういう場合に、デザインについてもシステムについても両方よくわかっている人のニーズは、今後はさらに高まってると思うんですよ。そういう意味では、デザイナーであっても、新しいテクノロジーにも頑張って食いついて行かないといけないというのはあると思います。
(取材・文:草野恵子 撮影:栗栖誠紀)
株式会社デジタルブティック
http://www.digitalboutique.jp/index.html
コミュニティに関する総合的なソリューションを丸ごと提供する、株式会社デジタルブティック。1996年の会社設立時から一貫して「コミュニティ」をキーワードに、さまざまなサイト制作、企画・運営、マネジメント、コンサルティングを行っている。同社が最初に手掛けたコミュニティサイトは、日本中のサーファー達がネットを使ってコミュニケーションする「SurfLink」(1995年)。今で言うCGMであり、サウンドやグラフィックを多用した使いやすいインターフェースは、当時としてはかなり画期的なものであった。1998年には、妊娠・子育てをサポートするコミュニティ「ベビカム」をオープンし、サイトは今年10周年を迎えた。その後も自社運営だけでなく、企業とのビジネスアライアンスを含め、PC、携帯を問わず、さまざまなコミュニティサイトを立ち上げている。
次週は「第4話 経験は力なり、継続は力なり 」についてお届けします。
──大手音響映像メーカー製品情報サイトのデザインチームでのお仕事は3年間で終了されたわけですね。相馬●はい。そのデザインチームでの自分の業務は、更新やメンテナンスが主なものだったので、「このページを私が作りました」と言えるほどのものはなかったわけです。それで、ある程度自分の裁量でできるような仕事がしたいと思いまして……。
──なるほど。次の会社はどのようなところだったのでしょうか。
相馬●今度は上場する直前のソフトウェア開発会社でした。これも人材派遣会社で紹介された形になります。前職の製品情報サイトは静的なページが多かったんですけれども、次の会社は動的なコンテンツがたくさん含まれている自社サイトを任されまして……ここでプログラマーの経験が生きてきましたね。よみがえってくるものがありました。この会社では、デザイナー兼ディレクター兼プログラマーという形で働きました。何でも屋ですね(笑)。年齢的にもその時点で37歳だったので、マネジメントもできる要員として採用されたんだと思います。
──マネジメントも含めて、ひとりで何役もこなす感じですね。ちなみにデザインについての勉強は何かされていたのでしょうか。
相馬●ほとんど独学で、学校に通ったりすることはなかったですね。デザインの本や色彩の本を読んだくらいです。
──そのソフトウェア開発会社を1年経験したのち、今度はWeb制作会社へ行かれるわけですが……?
相馬●はい。当初思い描いていたWeb制作会社の仕事が、ようやくこの3社目で叶った形になります。ここも派遣会社経由だったんですが、ありとあらゆるジャンルのWeb制作を受注している会社でしたので……いろいろと経験することができました。雑誌と連動したコンテンツや、レコード会社の遊び心あふれるサイトなど……。そういえば、コミュニティ構築というのも、この会社で初めて経験することができました。
──コミュニティ構築は現在のお仕事にもつながってくる内容ですね。……お話を伺っていると、いくつかの派遣先を経て、少しずつ自分の想い描いていたところに近づいてていらしたように感じます。相馬●そうですね。自分の出発点はプログラマーだったわけですが、デザインも両方うまくできるような会社を選んできたと思います。会社やプロジェクトによっては、「この人はここまで」とガチガチに役割範囲が決まっていることもありますけれども、自分はそういう環境では逆にやりづらいということがありますね。自分のひとつの脳に、両方のノウハウを溜めていきたいというのはあるんですよね。
───最近はWeb業界がだんだん成熟していく中で、分業制が進んでいる会社もありますが……。
相馬●Webってコンピュータですよね。簡単に言うと、絵だけでは動かないもの。それを結局まとめる人がいないといけないじゃないですか。そういう場合に、デザインについてもシステムについても両方よくわかっている人のニーズは、今後はさらに高まってると思うんですよ。そういう意味では、デザイナーであっても、新しいテクノロジーにも頑張って食いついて行かないといけないというのはあると思います。
(取材・文:草野恵子 撮影:栗栖誠紀)
株式会社デジタルブティック
http://www.digitalboutique.jp/index.html
コミュニティに関する総合的なソリューションを丸ごと提供する、株式会社デジタルブティック。1996年の会社設立時から一貫して「コミュニティ」をキーワードに、さまざまなサイト制作、企画・運営、マネジメント、コンサルティングを行っている。同社が最初に手掛けたコミュニティサイトは、日本中のサーファー達がネットを使ってコミュニケーションする「SurfLink」(1995年)。今で言うCGMであり、サウンドやグラフィックを多用した使いやすいインターフェースは、当時としてはかなり画期的なものであった。1998年には、妊娠・子育てをサポートするコミュニティ「ベビカム」をオープンし、サイトは今年10周年を迎えた。その後も自社運営だけでなく、企業とのビジネスアライアンスを含め、PC、携帯を問わず、さまざまなコミュニティサイトを立ち上げている。
次週は「第4話 経験は力なり、継続は力なり 」についてお届けします。






