ウチの上司にも使わせたい? 体臭をチェックできるお手軽デバイス~タニタ「ES-100」レビュー
TEXT:山口真弘(ITライター)
自分の体臭、もしかして匂っているのでは? と、ふと気になった経験はないでしょうか。実際のところ、こうした匂いを気にする人ほど実際には無臭で、気にしない人ほど匂うという不条理な現実があるわけですが、加齢が進むと必ずしもそうではなくなるのが怖いところ。そろそろ加齢臭が気になる年代の筆者にとっても、他人事ではありません。
そんな自分の体臭を客観的にチェックできるスグレモノが、タニタがこの7月に発売したにおいチェッカー「ES-100」です。
本体は一昔前のガラケーほどのサイズで、本体の上半分を占めるセンサーユニットを180度回転させて伸ばすと電源がオンになり、測定の準備が始まります。10秒ほど待つとスタートのサインが点灯しますので、頭部や首まわり、脇の下など決められた部位に、先端の測定部をかざします。直接当てるのではなく、約1cmほど浮かせるのがポイントです。
電源は単4電池2本ということでお手軽。センサー寿命は2000回または購入後1年経過と、後者がやや短めなのは気になりますが、交換用のセンサーユニットも用意されているので、取り替えて使い続けられるのはむしろ利点でしょう。ちなみにこの寿命も液晶画面に表示されるので、不正確な値を表示したまま使い続ける心配もありません。
類似の製品としては、コニカミノルタの「Kunkun body」があり、こちらはニオイを汗臭・ミドル脂臭・加齢臭といった種類ごとに測定できるほか、データをスマホアプリに保存できるなど機能が豊富ですが、価格は税込3万円とやや勇気が要ります。その点、こちらは税込13,824円と半値以下ですので、まずは手軽に始めたい場合にぴったりです。
もっとも、手軽にニオイが可視化できてしまうせいで、自分ではなく、体臭に無自覚な知り合いの○○さんにいちど使わせたい……などとお節介なことを考えてしまうのは、本製品がきちんと効果があるが故の、最大の問題点(?)かもしれません。
さすがに、本人の承諾なく背後からニオイを測定して結果を突きつけるのは、スメハラとは別のハラスメントになりそうですし、オフィスで皆で試すようなシチュエーションを作り出してその人も話題に引っ張り込む……というのもやりすぎな感はあります。あるとすれば、会社の忘年会の景品に混ぜておいて、その人に当たるよう念じるくらいでしょうか。
こうした「誰かに使わせる方法」については筆者は一切関知しませんので、そのような企てを行うつもりの方は、くれぐれも自己責任ということでよろしくお願いします。
実売価格:13,824円
発売元:タニタ
Amazon:https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B07DTGT5G6/mdndi-22/
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2018.07.24 Tue