付箋も貼れるしスマホも置ける、ディスプレイに装着する付箋メッセージボード ~MinniLove「ディスプレイメッセージボード」
TEXT:山口真弘(ITライター)
ペーパーレスが叫ばれる昨今ですが、オフィスにおける伝言などでは、メモや付箋でのやりとりが依然として一般的というケースも少なくないでしょう。ビジネス文書はどれだけデジタル化できても、他人に渡すメモや付箋ともなると、やはり紙でないと使いづらいのは事実。PCのディスプレイ周りがつねに付箋で埋もれている人も多いのではないでしょうか。
こうしたメモや付箋は、毎日なくしてゼロにするのがベターとはいえ、現実的にはななかな難しいもの。であれば、せめて一定のルールに基づいてメモや付箋を整理整頓することで、見た目を整えようという発想の製品が、今回紹介する、ディスプレイに装着して使う付箋メッセージボードです。
こうした製品は、国内外で複数の製品が販売されていますが、本製品は他にない2つの特徴があります。ひとつは上部にクリップが付いており、糊がついていないメモや名刺などを挟めることです。これならば、付箋と一括管理するのも容易です。写真なども挟めますし、また極端に分厚くなければ、付箋の束そのものを挟むこともできるでしょう。
また下部にはケーブルを通すための穴も開いていますので、充電を併せて行うことも可能です。ただ、単に穴が空いていてケーブルを通せるだけで、スマホから取り外すと穴から抜け落ちてしまったり、スマホをセットしている間はケーブルのコネクタが邪魔になったりと、実用性はいまいちなので、あまり期待しないほうがよさそうです。
またスマホを置かない場合は、付箋紙の束を置く用途にも使えます。実測で20mmほどの厚みにまで対応するので、そこそこの量がある束でも、置くことができるはずです。
余談ですが、本製品が透明なのは、付箋を貼っていない時に、なるべく存在感をなくす目的があると見られます。貼られたメモや付箋を毎日きちんと処理するようにしていけば、ディスプレイに貼り付けられた本製品自体の存在感がなくなり、全体的にスッキリ見えるというわけです。目立つ特徴ではありませんが、競合製品と比べた場合のメリットのひとつです。
ひとつ気をつけたいのは、ディスプレイのベゼル幅が薄いと、取り付け自体が難しいことです。本製品の裏面の粘着テープは幅が13mmほどあり、多少余らせるとしてもその半分、最低でも7~8mmはベゼルに幅がないと、貼り付けた時の安定性が悪くなってしまいます。スマホのように100gを超えるデバイスを置くのであれば、なおさらです。
最近のディスプレイはベゼルの薄型化がすすんでおり、製品によってはベゼル幅が5mm程度しかないこともあります。また機種によっては、ベゼルの隅にボタンがあり、本製品を上から貼ってしまうと操作できなくなる可能性もあります。便利そうなので買ってみたけど自分のディスプレイには取り付けられなかった……とならないよう、購入前にはあらかじめ貼り付け位置やサイズをチェックすることをお勧めします。
山口 真弘(やまぐち まさひろ)
ITライター。PC周辺機器メーカーやユーザビリティコンサルタントを経て現職。各種レビュー・ハウツー記事をWEBや雑誌に執筆。最近は専門であるPC周辺機器・アクセサリに加え電子書籍、スマートスピーカーが主な守備範囲。著書に『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)など。Twitter:@kizuki_jpn
2019.02.19 Tue