第4話 実験的なことはつねにやっていきたい | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第6回 株式会社ソニックジャム 木村靖裕さんの場合


株式会社ソニックジャムの木村靖裕さんはグラフィックデザイナーの出身だ。まだDTPがさほど普及してなかった時期で、今となってはめずらしい版下制作の経験を持つ。その後“動くコンテンツ”に魅せられWeb制作を希望、28歳のときに1回目の転職を果たす。FlashもLightWave 3Dも、すべて独学でマスターしてきた彼の現在の職場は、2回目の転職で出会ったもの。自分の納得するクリエイティブをつねに追求した結果、転職という選択肢を選びとって来た木村さんに、これまでの軌跡、そして現在の仕事についてお伺いしました。


第4話 実験的なことはつねにやっていきたい

──約6年間勤めた制作会社を退社されて、現在の会社であるソニックジャムに昨年入社されましたね。転職のきっかけは何だったのでしょうか。
木村●最近は特に、何かサイトを作るにあたって、サーバーとの関連が重要になってきますよね。以前、僕がいた会社では、システム担当が同じ会社の中でカンパニー制になっていたので、連携するにもいろんな手順が必要だったんですね。上を通してから……みたいな組織としての手順があったので。そうすると、どうしてもフットワークが重い部分がありました。それで、もうちょっとフットワークのいい環境に行きたいなと思ったのが、そもそものきっかけですね。

──なるほど。次の会社を選んだポイントは……?
木村●そんなわけで、もっと会社単位で柔軟にいろいろ対応できる制作環境がいいなと。Flashであれこれやってみたいと思うと、サーバー側の細かいプログラミングが必要になってきますが、ひとりではなかなかできないじゃないですか。そういったことを日常的にできる環境かどうか……というのが、会社選びの一番大きなポイントでした。

──ソニックジャムに入社されてからの、代表的なお仕事を教えてください。
木村●実は、前の会社で制作を担当していた住宅メーカーのユーザー参加型コンテンツのリニューアルを、ソニックジャムで行いました。ちょっと特殊なことをやっていたので、前の会社から「またやってくれない?」というような話をいただきまして。それと……ソニックジャムの今年のニューイヤーコンテンツも担当しました。子年だったので、スタッフ全員がねずみになってしゃべるコンテンツです。文字を入力すると、その通りにしゃべってくれる——サーバーで文字列を音声に変換してしゃべらせる形ですね。これは面白いですよ。ねずみになるのがイヤという人もいましたけど……僕もイヤでしたが(笑)。

──それはおもしろそう! 以前に木村さんが作った、3Dでモデリングした自分の顔が出てくるコンテンツに近いイメージですね。
木村●そうですね。でも、あれはFlashで作っているんですが、ニューイヤーコンテンツはShockwaveで作っています。Shockwaveはもともと3Dがそのまま使えますが、Flashで3Dをやりたいとなると……たとえばPapervision3D等の3Dエンジンはあるんですけど、自分でも作れるよう、勉強も兼ねて自前で3Dエンジンを作ったんですよ

──そうだったんですか!
木村●最近は、今以上に数学的な知識が必要だなと感じています。文系出身なので、そこが苦しいところなんですけど(笑)。Flashに各メディアのものが持ってこれるようになったというのが、ひとつの節目だったと思いますが、そうなると、Flashが各々をつなぐ役目が重要となってきて——逆に言うと、Flashという入れ物に何を入れるのかということが、すごく重要になってきてますよね。Flashだけできても、それだけでは……サーバー側の仕組みだったり、そういったことを併せて、初めて成立するようになってきてるなとは思いますね。

──確かにそうなってきてますね。
木村●そういった意味で、いかに普段、ある程度自分で基礎となるものを集めて、実験的なことを仕事以外で蓄積できるか。そして、それをちゃんと仕事にフィードバックできると、非常に良いバランスかなと思います。住宅メーカーのコンテンツも、そうやって生まれたものです。もともとは個人サイトで実験的に作っていたものの延長なんですよ。趣きは全然違うんですけど、作り方、根本的なロジックは大差ないんです。やはりそういう蓄積がないと、急に何かを作るのは難しいじゃないですか。だから、家に帰ってからもけっこうやってますよ。子どもと遊ぶ時間も設けつつ(笑)。

──木村さんの今後の目標を教えてください。
木村●いくつか作ってみたいものはあるので、それをちゃんと作っていきたいですね。それは自分個人の研究でもいいし、仕事でもいいんですけど……。逆に「5年後こうなりたい」というような目標は、そんなに考えたことはないんです。それよりは面白いものが作りたい。その結果、状況が良くなればいいなと思いますね。……あとは、子どもが喜ぶものが作れたらいいですね。でもポケモンには勝てないかもしれませんが(笑)。

──本日はありがとうございました。


(取材・文:草野恵子  撮影:谷本夏)


株式会社ソニックジャム
http://www.sonicjam.co.jp/
2001年の設立当初より、企画・情報構築・デザイン・システム開発などWebサイト構築をトータルで手がけるソニックジャム。これまでにビジネス・セールスプロモーション、コーポレートサイト、会員向けウェブサービス、イントラシステム開発など多くのWebサイトを制作してきた実績をもつ。フォト・イラストクリエイティブに主軸を置いたビジュアルコミュニケーションや、FlashとDB連動のリッチクライアントアプリケーション開発などを得意とする。


ソニックジャム(自社サイト)

http://www.sonicjam.co.jp/

GROWING UP WITH SEplus

http://web-director.jp/

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http://www.nichireifoods.co.jp/topics/acerola/

今回で木村靖裕さんの記事は終了です。次回をお楽しみに!
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