第4話 社員とお客さんが幸せになる会社にしたい | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第8回 株式会社アジケ 梅本周作さんの場合


Web制作会社アジケの代表取締役である梅本周作さんは、現在29歳。昨年、28歳の若さでアジケを独りで立ち上げた。もともと前職を退職した時点では、起業ではなく転職という選択肢を考え、憧れていた会社を数社受験。しかし「自分が目標とする人たちはみんなゼロからスタートしている。それならば、土壌のできている会社に就職するのではなく、自分もゼロからもがいた方がいいかもしれない」と思い直し、途中ですべて辞退することに。現在ではスタッフ3名を抱える、Web制作会社を経営する立場となる。起業までに在籍した2社での経験、そして起業にまつわる、さまざまなお話をお伺いしました。



第4話 社員とお客さんが幸せになる会社にしたい

──梅本さんは転職から起業へと方向転換されたわけですが、そういった人生の選択をどのようにしてきたのかを教えてください。
梅本●そうですね……僕は、雑誌や本などで、仕事の実績を上げて受賞している人たちを見たりすると、まずその人の域にまで早く追いつきたいなと思うんです。コンプレックスが強いんでしょうね。それで、その次に「どうやってそこまでいくのか」を考えます。僕の場合は、そういうすごいなと思う方に直接アポイントを取ってお会いして、モチベーションをもらいますね。おそらく先方はもう覚えてないでしょうが……。やっぱりそういう方々はすごいです。

──なるほど! 行動力がありますね。
梅本●自分が業界でどういう位置づけにいるのか俯瞰的に見るには、市場調査を大事にしたいと思ってるんです。たとえば自分の年収に対する評価でも、相対評価というのは、いつもどこかで持っておかないといけないなと思っていますし。

──実際に会社を経営する立場にまわって、いかがですか。
梅本●自分が社長になって思ったのは、まず「社長、すみませんでした」ということです。今まで自分が勤めていた会社の社長は、本当にいろいろ考えていらっしゃったんだなと……。「こんなに苦労してたんだ」と改めて思いますね。

──経営者になって、一番苦労したこととは……?
梅本●ひとつは、今の会社で人を採用した時に、予想以上にお金がかかってキャッシュが払いきれないかもということです……その時は崖っぷちだったかもしれません。もともと勉強は好きなので、会社の経営企画室にいたときは、お金の流れについては、すごく勉強していたんです。「キャッシュフローが大事なんだな」と。でも、会社員の頃は、どこか他人のお金という感覚があったんじゃないかと思います。それで、実際に会社を起こしてみたら本当に大事なんだなと……実感して。実際に僕の給料がないかもしれないというときがありましたからね。今は大丈夫なんですが

──確かに自分の会社となると、そういう大変さはありますよね。この記事の読者は、転職の他に、起業という選択肢を考えている人も少なくないと思うのですが、そのふたつを比べてどう思いますか?
梅本●勤め方もいろいろありますからね。会社に勤めて安定して生活できるというのも、すごく大切なことですし。ちょっと話がそれるかもしれないんですが……僕は趣味で音楽をやっていて、バンドのメンバーが福井とか長野、京都など、いろんな地域に住んでいて、職業も陶芸家やパン職人など、いろんな仕事をしているんですが、それぞれみんな楽しそうなんですよ。その仕事自体のことはよくわからないんですが、その人にしかわからない仕事や人生の楽しみ方があって、素敵だなと……。

──自分の道を追求している人は幸せですよね。
梅本●しゃべってても楽しいですよね。そういう人たちに共通して言えることとして、つねに前向きな人はどこにいてもステップアップしてるんじゃないかと思います。

──その他に、転職や独立をする上で、どんな点に気をつけたらいいと思いますか?
梅本●人とのつき合い方ですね。信用できるやつにならないといけないなと思います。僕の場合は、人に助けられることがかなり多いので、一緒にやっていただくメンバーがいないとできないし、それはさかのぼれば昔の会社の繋がりのおかげ。また、起業した頃は「仕事をくれるだろうな」と思っていた会社からはもらえなくて、逆に、ちょっと懐かしい人から久しぶりに連絡があって、仕事をもらえたりすることもあったので……。

──今後のアジケの目標を教えてください。
梅本●社員とお客さんが幸せになる会社にしたいなと思っています。それと、ちょっと言うのが恥ずかしいですけど、カンヌの広告賞をとってみたいというのはありますね。デザイナーにも「今期は雑誌に2回は取り上げられるようなサイトを作りたいね」、「5年以内にはカンヌに出品したいね」とか、なるべく具体的な目標を伝えるようにしています。

──なるほど、わかりやすい!
梅本●あとは社会貢献が何かの形でできるといいなと……。昔の江戸の人って、儲かったら周りに還元するじゃないですか。そういうことができたらいいですね。

──アジケの今後、非常に楽しみですね。本日はありがとうございました。

(取材・文:草野恵子  撮影:栗栖誠紀)


株式会社アジケ
http://www.ajike.co.jp/
インターネットコミュニケーションの企画・制作までを幅広く、かつ柔軟に手がけているアジケ。社名の“アジケ”という言葉は、池波正太郎の小説に出て来た「味気ない」という言葉を由来とし、「クライアントの課題とニーズに応えるだけでなく、そこにほんのり“味気”をつける」ということを表す。良質なサイト制作を、少数精鋭で着実に一歩一歩積み上げていくことで、社会に貢献していくことを目指している。


アジケ(自社サイト)

http://www.ajike.co.jp

ファンタスタープロモーション コーポレートサイト

http://www.fantastar.co.jp/

SIGGボトルデザインコンペティション2008 プロモーションサイト

http://www.sigg-jp.com/compe2008/index.html


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