第3話 親身なエージェントで自信を… | デザインってオモシロイ -MdN Design Interactive-
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転職はゴールではない 3年目の壁、5年目の転機

“仕事の壁”は誰にでもやってきます。そんなとき、ほかのみんなは、どうしているのでしょうか? このコーナーでは、今まさに壁を乗り越えようとしている人、乗り越えて一歩先に進んだ人など、クリエイティブ業界でがんばる仲間たちが登場。これまでの失敗談・成功談や現在の課題、そして将来像を語ります。今の仕事に前向きに取り組み、階段を一段登るためのヒントが得られるはずです!


第9回 株式会社ディーオーイー 板垣 育さんの場合


株式会社ディーオーイーの制作局長補佐、兼、プロジェクトマネージャーの板垣育さん。もともと大学時代のアルバイトがきっかけで、モバイル公式サイトを運営するITベンチャー企業に就職、企画立案、現場での取材などを現場で経験してきた。その後、モバイルからWebへと興味がうつり、転職を果たす。ディレクターとして活躍していた彼女だが、この春からはプロジェクトマネージャーとして、数多くのプロジェクトをとりまとめる一方で、局長補佐として社内のリソース管理なども行う立場となった。自分ができることに制限を作らないようにしているという彼女、持ち前の明るさと度胸で「未経験だけど、やれます。何でもやらせてください!」とステップアップの過程でつねにストレートに進んできた。そんな彼女に、これまでの軌跡、そして現在、未来の仕事についてお伺いしました。


第3話 親身なエージェントで自信を取り戻す

──さて、そのWeb制作プロダクションから、ディーオーイーに転職を果たすわけですが……転職のきっかけは何だったのでしょうか。
板垣●正直に言うとネガティブな理由で……上司との人間関係にちょっと悩みまして。小さなプロダクションだったので、上の人に疎まれると、仕事がなくなる……みたいなことがあったんです。私は仕事が好きで好きでしょうがないタイプなんですが、その時は本当に仕事が嫌いになってしまい、自分に自信もなくなって、上京して初めて「実家に帰りたい」と思ったくらいでしたね。

──今の板垣さんからは想像もつかない話です。
板垣
●そうですね。当時、覚えているのは、母親から電話がかかってきて……いつも通り話しているんですけど、ひとしきり話し終わったら、母親から一言、「大丈夫?」って……その瞬間、泣いてましたね。母親ってすごいなと、その時思いました。


──それはかなり重症でしたね。それで、転職活動はどのように?
板垣●今回はエージェントを使いました。「エージェントを使った方がいいよ」と友達や先輩からアドバイスをもらっていたので……。


──転職活動の期間はどれくらいですか?


板垣●1か月くらいですね。実は、そのエージェントの担当をしてくださった方も、私の人生にとって重要な方です。なくしかけていた自信を取り戻してくれて……。入社した後にディーオーイーの人事担当に言われたんですけど、エージェントからディーオーイーへの紹介状が、私のものだけ、かなりたくさんの紹介文が書かれていたみたいなんですよ。だから、その方に出会えてよかったなと思います。実はその担当者は、もともと人材紹介の業務担当ではなくて、たまたま人がいなくてやってくれたみたいなんですね。それもご縁で……ディーオーイーに入れたのは、そのエージェント担当者のおかげでもあると思っています。

──ディーオーイー以外にも何社かご紹介いただいたのでしょうか。
板垣●5社くらいですけど、エージェントに紹介してもらった時には、もうディーオーイーだと自分の中では決めてました。でも、実は入社条件を満たしてなかったんですよ。求人の条件が「ディレクター経験3年以上、年齢27歳以上」だったんですけど、その頃はまだ25歳だったんです。当然、ディレクター経験も3年ない状態で……。でも、面接で「入りたいから入れてください、なんでもやります」と言って、入れていただきました(笑)。本当に拾ってもらった感じです。

───ディーオーイーに入社して、最初の仕事はどのようなものだったのでしょうか。
板垣●一番最初にやったのは、上司の担当しているサイトの原稿のリライトでしたね。その後に、サイトの運用をやるという話になったのですが、「もうすぐちゃんとしたディレクターがひとり入って来るから、その人と一緒にアシスタントとしてやってね。それまでひとりでできる?」と言われ、担当していたんですけど、そのディレクターが入って来る前に「このサイトは、ひとりでやらせてもらえませんか?」と上司に直訴して。

───それでは、ひとりで担当が持てたのは、入社してすぐ?
板垣1か月くらいですね。運用案件だったので、今までやっていたことを引き継いでやっていくというもので……自分の担当するお客さんをひとつ任せていただいたという形になります。

───入社条件を満たさずに入ったのに、かなり早い自立でしたね。
板垣今でも覚えているくらい、ディーオーイーに入ってからの1年間は、自分の成長スピードが速かったと思います。本当にスポンジ状態でした。周りがすごくプロフェッショナルな人たちだったので、毎日が楽しかったんです。周りの仕事ぶりを見ていると、「こんなやり方があるんだ」と、日々勉強になって。「昨日よりも成長してる」って、毎日実感してました……今思えば、不思議な体験でしたね。


(取材・文:草野恵子  撮影:谷本夏)


株式会社 ディーオーイー
http://www.doe.jp/
2001年に設立された株式会社ディーオーイーは、Web戦略のコンサルティングからスタート。優れたアウトソーサーではなく、新しい価値を共に創造できるビジネスパートナーとして、マーケティング、サイトの企画・デザイン、システム開発まで、クライアント本位のトータルなサービスをワンストップで実現している。


犬島アートプロジェクト

http://www.inujima-ap.jp/

株式会社ラップネット(Zelcafe/Gallery)

http://www.zelcg.com/

明電舎のAGV(無人搬送車)サイト

http://agv.meidensha.co.jp/agv/index.html

次週は「第4話 自分ができることに制限を作らない」についてお届けします。



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