
様々なジャンルで活躍するデザイナーの来歴をたどるシリーズ。今回はfinch-talkの小林信広さんを取材し、アートディレクターとして活躍する今日までの足跡をたどります。
第2話 農大の造園学科に進学

渋谷区代々木のオフィスにて、小林信広さん
──付属高校からエスカレーターで大学に?
小林●そうなのですが、別に農大に行きたくて入ったわけではないので、最初の葛藤があったんです。最初は農大に行く気がなかったので、受験勉強をしていました。でも、どの方向に行けばいいのかわからなくて、経済とか経営学科みたいなところを受けようかと思ったのですが、とりあえず農大の説明会に行ったら造園学科というのがありまして。建物以外のエリアを作る、風景デザインのようなものを学ぶところですね。
──公園とか?
小林●そうです。庭を造ったり緑化とか、都市計画も含みます。そこにピンときて、面白そうかと思って進学したんです。でも、ちょっと通ううちに「そんなに面白くないな」と。庭を設計するみたいなものは好きで、結構やりましたけど。あとはもう全然……落ちこぼれでしたね。
──学校外の活動は?
小林●バイトが多かったですね。
──就職活動は?
小林●みんな造園とかお花とかを作るところに就職するのですが、その流れもあって一応スーツも買って就職活動を始めたんです。でもその頃、ちょうど映画を撮っていたんですよ。8ミリフィルムの自主制作。それが段々面白くなってきて、ちょっと就職辞めて映画の世界に行ってみようかなと思って。
──学校のサークルとか?
小林●早稲田の映画研究会です。他学でも誰でも入れるので所属しながら作っていました。
──ご両親は?
小林●「なにやってるんだ?」って感じでしたね。大学時代、すでに一人暮らしを始めて東京で生活していたというのもあって、のらりくらり、帰るとブーブー言われてましたが。結局、短い映画を撮ったのですが、こっちも才能無いなって(笑)早めに気づきまして。そのとき、自分の映画のチラシを作ったんですね。デザインに興味をもったのは、実はそこなんです。
──どうやって?
小林●なぜかパソコン持っていたんです。MacのLC630。買ったらいろんなことができるんじゃないかと思って。でも、本格的なDTPはできなくて、作ったものを出力して切ったり貼ったりしてました。
──それが面白かった?
小林●ええ。あ、これは面白いと思い始めて。こういう作業もあるんだってところからデザイナーを目指すようになったんです。で、他のデザインってどんなものがあるのか、本屋さんで見回っているとき、コンテムポラリープロダクションの作品集にすごく影響を受けまして。そればかり、ずっと見てましたね。
──信藤さんが心の師匠でもないけど……
小林●まあ、出だしはそうでしたね。最初のひっかかりは信藤さん。
──その後は?
小林●デザイン事務所を回って就職活動してみたのですが、経験も全然ないし、農大卒業だし、まったく相手にしてもらえない。「何ができるの?」と訊かれても、何も見せられるものがない。で、やっぱり学校に行かないとダメかなと思い始めて、お金を貯めて半年の専門学校に通ったんです。
──どこですか?
小林●国分寺の武蔵野デザイナー学院です。半年だから学費も安くて、自分でどうにかなると。そこで一応、デザインの基礎とDTPを教えてもらって、もう一度、就職活動を始めたんです。
小林●そうなのですが、別に農大に行きたくて入ったわけではないので、最初の葛藤があったんです。最初は農大に行く気がなかったので、受験勉強をしていました。でも、どの方向に行けばいいのかわからなくて、経済とか経営学科みたいなところを受けようかと思ったのですが、とりあえず農大の説明会に行ったら造園学科というのがありまして。建物以外のエリアを作る、風景デザインのようなものを学ぶところですね。
──公園とか?
小林●そうです。庭を造ったり緑化とか、都市計画も含みます。そこにピンときて、面白そうかと思って進学したんです。でも、ちょっと通ううちに「そんなに面白くないな」と。庭を設計するみたいなものは好きで、結構やりましたけど。あとはもう全然……落ちこぼれでしたね。
──学校外の活動は?
小林●バイトが多かったですね。
──就職活動は?
小林●みんな造園とかお花とかを作るところに就職するのですが、その流れもあって一応スーツも買って就職活動を始めたんです。でもその頃、ちょうど映画を撮っていたんですよ。8ミリフィルムの自主制作。それが段々面白くなってきて、ちょっと就職辞めて映画の世界に行ってみようかなと思って。
──学校のサークルとか?
小林●早稲田の映画研究会です。他学でも誰でも入れるので所属しながら作っていました。
──ご両親は?
小林●「なにやってるんだ?」って感じでしたね。大学時代、すでに一人暮らしを始めて東京で生活していたというのもあって、のらりくらり、帰るとブーブー言われてましたが。結局、短い映画を撮ったのですが、こっちも才能無いなって(笑)早めに気づきまして。そのとき、自分の映画のチラシを作ったんですね。デザインに興味をもったのは、実はそこなんです。
──どうやって?
小林●なぜかパソコン持っていたんです。MacのLC630。買ったらいろんなことができるんじゃないかと思って。でも、本格的なDTPはできなくて、作ったものを出力して切ったり貼ったりしてました。
──それが面白かった?
小林●ええ。あ、これは面白いと思い始めて。こういう作業もあるんだってところからデザイナーを目指すようになったんです。で、他のデザインってどんなものがあるのか、本屋さんで見回っているとき、コンテムポラリープロダクションの作品集にすごく影響を受けまして。そればかり、ずっと見てましたね。
──信藤さんが心の師匠でもないけど……
小林●まあ、出だしはそうでしたね。最初のひっかかりは信藤さん。
──その後は?
小林●デザイン事務所を回って就職活動してみたのですが、経験も全然ないし、農大卒業だし、まったく相手にしてもらえない。「何ができるの?」と訊かれても、何も見せられるものがない。で、やっぱり学校に行かないとダメかなと思い始めて、お金を貯めて半年の専門学校に通ったんです。
──どこですか?
小林●国分寺の武蔵野デザイナー学院です。半年だから学費も安くて、自分でどうにかなると。そこで一応、デザインの基礎とDTPを教えてもらって、もう一度、就職活動を始めたんです。




小林さんの仕事より
上:清木場俊介『ロック&ソウルじゃろうが!』(2008年/SONY MAGAZINES)
下:RAG FAIR 『ハレルヤ デイズ』(2005年/SONY MAGAZINES)
上:清木場俊介『ロック&ソウルじゃろうが!』(2008年/SONY MAGAZINES)
下:RAG FAIR 『ハレルヤ デイズ』(2005年/SONY MAGAZINES)
次回、第3話は「就職、転職、そしてフリー」を掲載します。
(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)
(取材・文:増渕俊之 写真:FuGee)
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[プロフィール] こばやし・のぶひろ●1973年埼玉県生まれ。東京農業大学、武蔵野デザイナー学院卒業。GREGE、Store inc.を経て、2002年独立。日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)会員。 |




